なるべくお金をかけずに奈良町を歩いてみると面白い発見ができます。
今回は無料で奈良町を楽しめる見どころのご紹介です。
奈良町とは
奈良町は、奈良市の旧市街地です。
都が京都へ移ったあとも、東大寺や興福寺などの仕事に従事する人たちが集住するようになったことから「まち」が発展しました。
奈良町の範囲は、徳川幕府の直轄地として、奈良奉行所が支配した町々とその周辺の農村地域を中心とします。
現在では、北が奈良豆比古神社、南が京終駅、西がJR奈良駅、東が春日山の麓までになります。
古代中世の歴史と文化を受け継ぐ社寺が、現在もなお存在し信仰や伝統行事が受け継がれながら、日々の暮らしとともにいるのが素敵だなと思います。
昭和初期に建てられた町やな街並みは、若草山、春日山、奈良公園といった豊かな自然があり、その景観を見ながら歩くのは楽しいものです。
ならまち格子の家
初めに訪れたのは【格子の家】奈良町の伝統的な町家を再現しています。
江戸時代から明治時代の町家の昔ながらの生活様式に直接触れることが出来る施設です。
平日だったので人も少なく、ゆっくりと見学することができました。
鹿の絵の屏風がかわいい。
構造等:木造二階 延床面積:257.40平米
施設内容:みせの間、中の間、奥の間、つし、通り庭、離れ、蔵
こちらは、江戸時代末から明治時代にかけて、ならまちに点在した町屋をモデルに建てられた施設になります。
ウナギの寝床とも言われる間口が狭く、奥行きが長いのが特徴になっています。
二階へとつながる階段は、狭い空間を有効に使うため、箱階段といった収納する場所を作ってありました。
また外から中が見えにくい様にハーフミラーのような役割をする格子や風通しや採光の役割をする中庭や土間の明かりをとるといった機能性もある素晴らしい建物でした。
昔の暮らしを体感し、風情を味わえるおすすめの施設です。
【基本情報】
住所:奈良市元興寺町44
電話:0742-23-4820
休業日:月曜日、祝日の翌日
駐車場:なし
料金:無料
時間:9:00~17:00
にぎわいの家
大正6年(1917年)に建築された古美術商の町家を改修し、平成27年4月、自然観を大切に、昔ながらの手仕事の良さを体感できる施設としてオープンされました。
中庭や裏庭も眺められるくつろぎの空間が沢山あります。
月に1回スタッフさんによる体験コーナーもあります。
すべて無料なので時間がある方は是非訪れてみてください。
からくりおもちゃ館
最後に訪れたのは「からくりおもちゃ館」です。
4世紀半にわたって、江戸時代のからくりおもちゃを研究してきた鎌田道隆 奈良大
学名誉教授の研究室から寄贈された618点にも及ぶおもちゃたち。
この復元されたおもちゃを実際にとって遊べます。
遊び方が書いてあり、触れることもできます。
昔懐かしい、ビー玉やおはじき、お手玉やけん玉など童心に返って楽しんでみては?
奈良には歴史的な建造物や史跡が数多く残っています。
見たいところをいくつか決めておいて、奈良市内だけでなく飛鳥、吉野方面にも回ってみるのもいいですね。
多くの所を行くのも良し。1か所をゆっくり歩いてみるのも良し。
どちらも旅のしおりとして素敵な思い出になることに違いありません。
さぁ、次はどこに旅しに行こうかな。
色々な楽しみ方で旅を満喫するのは私の人生を豊かにしてくれています。