映画館の宣伝で「パリのちいさなオーケストラ」を知りました。
独学での勉強、女性だからという理由で相手にされない、お金の問題など。
壁は高いけれど、乗り越えていく実話のお話。
クラッシック音楽が好きな人必須です!!
- 【パリの小さなオーケストラ】あらすじ
- 劇中で演奏される楽曲
- ボレロ/ラヴェル
- 夢のあとに/フォーレ
- 七重奏曲 変ホ長調 作品20/ベートーヴェン
- アルルの女第2組曲 第4曲:ファランドール/ビゼー
- 交響曲第9番「新世界より」ホ短調 作品95/ドヴォルザーク
- 交響曲第7番 イ長調 作品92/ベートーヴェン
- 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007/バッハ
- 『ロメオとジュリエット』作品64「騎士たちの踊り」/プロコフィエフ
- 交響曲第5番 変ロ長調 /シューベルト
- ピアノ・ソナタ第14番「月光」嬰ハ短調 作品27/ベートーヴェン
- ディベルティメント 変ロ長調 /ハイドン
- チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33/サン=サーンス
- 『アルルの女』第1組曲第4曲「鐘(カリヨン)」/ビゼー
- 交響詩「死の舞踏」作品40/サン=サーンス
- 交響曲第1番 ハ長調 作品21 /ベートーヴェン
- 『サムソンとデリラ』 作品47「バッカナール」/サン=サーンス
- 『魔笛』「これはなんと素晴らしい響き」/モーツァルト
- 交響曲第102番 変ロ長調/ハイドン
- ディヴェルティメント・オーケストラとは
- 【パリの小さなオーケストラ】のネタバレ感想
- フランスパリを舞台にした映画はこちら☟
【パリの小さなオーケストラ】あらすじ
パリの名門音楽院へ編入を認められた少女が、世界中で6%しかいない女性指揮者への夢に挑む。巨匠チェリビダッケに師事し、自らオーケストラを立ち上げた実話を描く驚きの感動作!!
パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。
だが、女性で指揮者を目指すのはとても困難な上、クラスには指揮者を目指すエリートのランベールがいる。
超高級楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれアウェーの中、ランベールの仲間たちには田舎者とやじられ、指揮の練習の授業では指揮台に立っても、真面目に演奏してもらえず、練習にならない。
しかし、特別授業に来た世界的指揮者に気に入られ、指導を受けることができるようになり、道がわずかに拓き始める-
劇中で演奏される楽曲
ボレロ/ラヴェル
ラヴェルのボレロは1928年に作曲したバレエのための音楽
CMにもよく使われています。
サントリー「キレ味生」
スズキ「エクシード」
マクドナルド「たまごダブルマック」など。
夢のあとに/フォーレ
フォーレが1877年に作曲した歌曲で美しい旋律と独特の哀愁が特徴的
七重奏曲 変ホ長調 作品20/ベートーヴェン
7つの楽器(クラリネット、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)による室内楽曲
アルルの女第2組曲 第4曲:ファランドール/ビゼー
アルフォンス・ドーデの短編小説アルルの女に基づく戯曲の上演のために1872年に作曲されました。
交響曲第9番「新世界より」ホ短調 作品95/ドヴォルザーク
1893年に作曲した交響曲であり、ドヴォルザークが作曲した最後の交響曲
交響曲第7番 イ長調 作品92/ベートーヴェン
ベートーベンが1811年から1812年にかけて作曲した交響曲でリズム重視の曲想から現代においても人気が高い曲。
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007/バッハ
無伴奏チェロ組曲は、チェロ独奏用の組曲で、6曲あります。
6曲の組曲はそれぞれひとつの調性で統一されています。
前奏曲(プレリュード)で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグの6曲構成となっています。
第5番はスコルダトゥーラを前提とし、第6番は5弦の楽器のために書かれています。
『ロメオとジュリエット』作品64「騎士たちの踊り」/プロコフィエフ
ソ連の作曲家、セルゲイ・プロコフィエフが作曲したバレエ音楽である。イギリスの劇作家シェイクスピアによる悲劇『ロミオとジュリエット』に基づく。バレエ音楽からプロコフィエフ自身によって管弦楽組曲3つとピアノ独奏用組曲1つが作られている。
交響曲第5番 変ロ長調 /シューベルト
交響曲第5番は第4番と同じ年、1816年9月に作曲され、10月3日に完成されたと自筆譜に記されている。前作とは趣を全く異なる交響曲であるが、モーツァルトなどの古典派の作曲家の作風を思わせるような心地よい旋律と優美な雰囲気が醸し出される作品で、シューベルトの初期の交響曲の中では最も人気が高い作品である。
ピアノ・ソナタ第14番「月光」嬰ハ短調 作品27/ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番(ピアノソナタだいじゅうよんばん)嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』("Sonata quasi una Fantasia")は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1801年に作曲したピアノソナタ。『月光ソナタ』という通称とともに広く知られている。
1801年、ベートーヴェンが30歳のときの作品。1802年3月のカッピによる出版が初版であり、ピアノソナタ第13番と対になって作品27として発表された。両曲ともに作曲者自身により「幻想曲風ソナタ」という題名を付されており、これによって曲に与えられた性格が明確に表されている。
ディベルティメント 変ロ長調 /ハイドン
ハイドンの管弦楽曲一覧では、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの管弦楽曲(序曲・ディヴェルティメント他)の作品リストを示す。ホーボーケン番号 (Hob.) では1a番 (Ia) と2番 (II)、8番 (VIII) と9番 (IX) まで分類される。
チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33/サン=サーンス
チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33は、カミーユ・サン=サーンスが作曲した2曲のチェロ協奏曲のうちの第1作である。
この曲は壮年期の1872年に書き上げられた。前後してオペラ『サムソンとデリラ』、ピアノ協奏曲第4番、4曲の交響詩などの傑作が生まれている。1873年1月19日、パリ音楽院にてオーギュスト・トルベック独奏により初演された。独奏者はパリ音楽院のチェロ教授であり、本作が献呈されている。1902年に作曲された第2番は、作曲家としての経験を一層積んだ老年期の作品であるが、第1番ほどの評価を得られず、今日ではほとんど演奏されない。単にサン=サーンスのチェロ協奏曲というと、もっぱら第1番のほうを指す。
『アルルの女』第1組曲第4曲「鐘(カリヨン)」/ビゼー
『アルルの女』(アルルのおんな、フランス語: L'Arlésienne)は、ジョルジュ・ビゼーによる全27曲の付随音楽であり、アルフォンス・ドーデの同名の短編小説『アルルの女(フランス語版)』およびそれに基づく戯曲の上演のために1872年に作曲されたものである。付随音楽から編曲された2つの組曲が一般には最も広く知られている。
交響詩「死の舞踏」作品40/サン=サーンス
フランスの詩人アンリ・カザリス(英語版)の奇怪で幻想的な詩に霊感を得て、1872年にまずは歌曲として作曲され、1874年に管弦楽曲としてまとめられた。午前0時の時計の音とともに骸骨が現れて不気味に踊り始め、次第に激しさを増してゆくが、夜明けを告げる雄鶏の声が響きわたるや墓に逃げ帰り、辺りが再び静寂に包まれるまでを描写的に描いている。
交響曲第1番 ハ長調 作品21 /ベートーヴェン
交響曲第1番 ハ長調 作品21(こうきょうきょくだい1ばん ハちょうちょう さくひん21)は、ベートーヴェンが1799年から1800年に作曲した自身1曲目の交響曲である。ピアノソナタ第8番「悲愴」や七重奏曲、6つの弦楽四重奏曲などともに、ベートーヴェンの初期の代表作として知られている。
ベートーヴェンの交響曲のうち、第1番、第2番はベートーヴェンの「初期」の作品に含まれ、第1番もハイドン、モーツァルトからの影響が強く見られるが、既にベートーヴェンの独自性が現れている。
『サムソンとデリラ』 作品47「バッカナール」/サン=サーンス
『サムソンとデリラ』(Samson et Dalila)は、カミーユ・サン=サーンスが作曲した3幕からなるオペラ。旧約聖書「士師記」第13章から第16章のサムソンの物語に基づく。『サムソンとダリラ』とも表記される。
『魔笛』「これはなんと素晴らしい響き」/モーツァルト
『魔笛』は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1791年に作曲したジングシュピール(歌芝居、現在では一般にオペラの一種として分類される)。モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラである。台本は興行主・俳優・歌手のエマヌエル・シカネーダーが自分の一座のために書いた。現在もモーツァルトのオペラの中で筆頭の人気を持つ(「オペルンヴェルト(英語版)」誌の毎年の作品別上演回数統計、「音楽の友」誌の定期的な人気作品投票など)。
交響曲第102番 変ロ長調/ハイドン
交響曲第102番 変ロ長調 Hob. I:102 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1794年に作曲した交響曲。
イギリス訪問時のロンドンで作曲された、いわゆる『ロンドン交響曲』のうちの1曲である。
1795年2月2日に行われたロンドンの国王劇場で第1回オペラコンサートのプログラム第2部の最初の曲目として初演された。なお、本作の初演時にハイドンがステージに姿を見せたところ、観客がハイドンをよく見ようとステージ近くまで押し寄せホールの中央に空席ができた。その直後にホールの中央の大きなシャンデリアが突然落下し砕け散ったものの、そこは空席となっていたために怪我人は出ず、観客から「奇跡だ、奇跡だ」という声が起こったと伝えられている。しかし理由は不明であるが、現在ではこのエピソードが本作ではなく第96番の初演時の出来事として誤って語り継がれており、現代ではもっぱら第96番が『奇蹟』(あるいは『奇跡』)という愛称で呼ばれている(そのため、近年発売されたCDや出版物によっては、第96番ではなく本作に『奇蹟』の愛称を付けているものもある)。
知らない曲があれば、もったいないので取りこぼしがないように事前に予習しておくとより映画を楽しむことができますよ。
ディヴェルティメント・オーケストラとは
1998年にザイア・ジウアニがパリとセーヌ・サン・ドニの音楽院の学生や指導者と一緒に設立。現在も70人程の団員を有し、交響曲に加えてワールドミュージック、伝統音楽、ポピュラー音楽など幅広いレパートリーで年間約40のコンサートを開催している。
【パリの小さなオーケストラ】のネタバレ感想
ユナイテッドシネマにて時間帯が微妙な12時10分からの上映でした。
この時間帯に映画を観るのは初めてだったので、あまり観る人がいないだろうなぁと思っていたのですが、思ったよりも観に来られている人がいて、音楽が好きな方は多いのだと思いました。
主人公のザイアは、小学校低学年の頃、両親が夜遅くに観ていたテレビのクラッシック演奏での指揮者に感動します。
10年後のザイアは双子の妹と共に、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められるのですが、女性であるという事や田舎出身ということで、クラス内でまともに取り合ってもらえない日々が続くのでした。
親が音楽家やお金があるというだけで本気で音楽の道に進む気がない子達。
自分がいかに恵まれた環境にいるという事が分からないのはもったいないことですね。
私は小さいころ少しだけピアノをやっていましたが、クラッシックに詳しいわけではありません。
こういった映画を観ると、チェロや他の楽器も自分で演奏出来ればいいなぁと思います。
若い頃そういった機会があるなら、自分の恵まれた環境に感謝し出来る事なら早く気づきたいものです。
ザイアはその中でも必死に音楽の勉強をし頑張る毎日を送ります。
映画の中で、「指揮者がいなくても、オーケストラはやっていけるのでは?」という疑問があったのですが、指揮者というのは、指揮棒を振りながらテンポや音楽的雰囲気を伝えて全体を統一してるんですよね。
同じ作品でも、指揮者の解釈や音楽の方向性、オーケストラの持ち味によって全然違って聴こえるのがクラシック音楽の面白いところみたいなんです。
異なる指揮者の同じ曲で聞き比べをすると違いがよく分かるそうですよ。
ザイアも「ロミオとジュリエット」のロミオが登場するシーンでのロミオの心境を思い描きながらピアノの指揮を練習すると言う場面がありました。
感じ方は人によって異なるのだから、指揮者によっても異なるのは同じですね。
ザイアが指揮者として勉強しているシーンで、どの楽器がどこの部分でどう演奏するかなど、細かく全部暗記しているのは大変だと思いました。
楽譜だけではなく、当時の作曲家やその時代の風景などやるべきことはたくさんあります。
特別授業で世界的指導者チェリビダッケ師に「作曲家の気持ちを引き出すことが分からない」みたいな質問をし、ザイアは彼の前で指揮をすることになります。
彼に気に入られたザイアは彼の指導のもとで勉強することができるのですが、技術を身に着けていくうちに、スランプもあり指揮者としての味がないと言われてしまいます。
以前「シェフ」の映画でも似たようなセリフがあったのですが、技術だけじゃダメ。それだとただの真似になってしまうということ。
その人自身のオリジナリティや持ち味というものがないと人の心には響かないのです。
ザイアが指揮台に立つ孤独を味わう恐怖というものは、まだ指揮者として完全ではなく、オーケストラ全体と一体になった時奇跡が起きるという師匠のアドバイスは良い師匠に出会って良かったなぁと思いました。
ザイアは優しい家族に見守られ彼女は、パリっ子や地元の子達と一緒に組む地元のオーケストラを作ります。
彼女の音楽に対しての熱い想いと友情があって、若いっていいなぁと思いました。
映画の最後にザイアは指揮者として妹はチェロ奏者として活躍されている事が書かれてありました。世界中で女性指揮者はわずか6%、フランスは4%とまだまだ少ないですが、ザイアが築いてきた道を今後も広がっていけばいいなと思います。
飽きがこないクラッシックは、何百年経った今でもやはりいいものだなぁと思います。
フランスパリを舞台にした映画はこちら☟