「最近相手の言う事が聞こえにくくなったな。」
話す内容が聞こえにくくなると、補聴器をつけた方がいいのか、迷いますよね。
私の父は補聴器をつけてもあまり意味がないということでした。
その理由を同じ様に悩んでいる方にも尋ねられたので、備忘録として書いておきます。
補聴器が必要な人【備忘禄】
父の補聴器について
父80歳。
月1回の診察時、主治医の質問にあいまいに答えたり、適当に返事をしていたので、聞こえていないようなのでと、耳鼻科受診と補聴器を勧められました。
歳を取ると、これ以上病院へ行くのも面倒だとか、足が痛いやら、行くまでがおっくうだとかで、耳鼻科へ行くのも一苦労です。
けれども、メガネ店へいきなり行くよりも耳鼻科で診察をしてもらってから補聴器をつけるのかを決めたほうが良いということで、耳鼻科を受診しました。
聴力検査や聞き取りの検査をした後、補聴器を付けた方がいいと診断されます。
補聴器体験は耳鼻科で受付をしてくれるのではなく、毎週耳鼻科に来られる補聴器を専門に取り扱っている業者の方と打ち合わせになるので、補聴器の業者の方が来られる日に合わせて日を予約します。
補聴器合わせ予約
父が受診した耳鼻科では、補聴器の予約は毎週金曜日の午前中しか来られないため、予定が合わないと、遅くなってしまいます。
なので、日程調整に気をつけて予約を取りました。
無事、補聴器予約を入れます。
○月○日(金)9時~
父の耳の聞こえ方について
聴力検査の見方についてですが、数字が大きいほど聞こえが悪いということになります。
父の検査結果
右:31 右は軽度
左:41 左は難聴
一般的に25以上が聞こえにくいとされるので、右は軽度で、左は難聴という結果になりました。
目の緑内障と同じで難聴は今ある状態から良くはなりません。
神経の問題でなおりにくいのだそうです。
補聴器は良い耳につけて、拾う音を聞こえやすくするという仕組みです。
早速右耳につけてみたのですが、どれだけ音を大きくしても、聞こえ方は同じだというのです。
左が難聴で、右耳だけで聞いているということなのですが、補聴器で試して、右耳で聞いている状態は65%で調整。
それが、どんなに音を大きくしても聞こえないというのです。
おかしいなということで、業者の方が、言葉の聞き取りの関係かもということで、確認したところ、補聴器の音を大きくしても言葉の聞き取りが出来ていないということが分かりました。
言葉の聞き取り⇒こちらの方が問題。
「あ」なのか「か」なのか等。
補聴器は音を拾うものであって、言葉の聞き取りは関係ありません。
父の場合は難しい会話をするのではなく、特定の人との会話なので、補聴器はあまり意味がないのでした。
父は、週に1回デイサービスに行くのと母やたまに私と話す事がメインです。
周りが協力してくれるなら大声で話してもらって自分で聞くのが良いということです。
他力本願で周りにゆっくり大きく話してもらうのがベスト。
なので、業者さんや耳鼻科の先生とも話し、補聴器はつけなくても今のところは大丈夫ということになったのでした。
神経質な方は違和感が残る
補聴器は、人間の言葉の音だけでなく、他の音も聞こえるので、神経質な人は気になると思われます。
音に敏感な人は少しの音でも気になったりします。
そんな方は補聴器の余計な雑音が気になるかもしれません。
仕事や病気の内容といった大切な事の聞き取りをする場合には、補聴器は必要になります。
補聴器はリハビリとして使うもの。
いきなり眼鏡店に行くのではなく、きちんと医療機関に行くのがおすすめです。
年に一度は定期検査を受ける。
父の話す人はだいたい、決まっています。
話す相手が決まっているなら、他力本願で、相手に右側からゆっくり話してもらうようにする方がよいということになりました。
身体はどの部分もそうですが、耳も使わないと退化してしまう。
現状維持を保つ為に日々使う努力をしないといけない、使わないといけないということです。
補聴器は、進行を抑えるために使うものです。
父の場合左は聞こうとしていない。
右耳だけで聞いている状態。
補聴器は良い耳につける方がいいので、右耳が40を超えたら右耳に補聴器を付けるようにするのが良いということで、毎年受診して悪くなっていないか確認することにしました。
納得して購入を
補聴器は「合う」「合わない」があります。
高額なものもたくさんあるので、自分が納得できるようにするのがいい。
自身の耳の聞こえ方、快適に聞こえる為、会話を楽しむにはどうしたらいいのか、難しいですが、父は何とか右耳で聞こえているようです。
歳も歳だしだけれど、少しでも聞こえる方が良いかな、補聴器が必要かなと迷ったら、耳鼻科受診がお勧めです。
無理せず、相手に自分の状況を伝えることで理解してもらいながら毎日の生活をより良いものにしてください。