関西在住なので、万博が終わるまでには1回位行っておきたいなとざっくりした感じに思っていました。
ところが、行った方の話によるとめちゃくちゃ良いらしい。
全員が声をそろえ「もう1回行きたい」と言われるのでした。
どんな所に魅力があるのだろう?
世界遺産目線でちょっと気になる所をチェックしてみました。
大阪関西万博
158の国・地域と7国際機関が集まる大阪・関西万博。
パビリオンを目的とする人、海外グルメを堪能したい人、世界旅行の気分を味わう人など、それぞれが楽しみながら参加されているようです。
私も世界遺産と旅が好きなので、日本でなじみがない伝統衣装やグルメ巡りなどは興味があります。
今回はコモンズDに行った感想です。
大阪関西万博【コモンズD】の世界遺産
アンティグア・バーブーダ
カリブ海に浮かぶ美しい島で、世界遺産は「アンティグアの海軍造船所と関連考古遺跡群」
カメルーン共和国
アフリカの多様な文化と世界遺産は「ジャー動物保護区」
ギニア共和国
ギニア共和国及びコートジボワールの世界遺産として「ニンパ山厳正自然保護区」
キューバ共和国
陽気なラテンのリズムを感じる国ですが、世界遺産としては結構多い。
「アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園」
「カマグエイ」の歴史地区
「キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観」
「グランマ号上陸記念国立公園」
「サンディアゴ・デ・クーパのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城」
「シエンフエゴスの歴史地区」
「トリニダとロス・インヘニオス渓谷」
「ハバナの旧市街と要塞群」
「ビニャーレス渓谷」
キューバ最西端のビニャーレス渓谷は文化的景観として有名です。
先住民の住居や奴隷の隠れ家として用いられた洞窟では、岩絵なども観られるので、キューバにちょっと興味がわきました。
コンゴ民主共和国
豊かな自然のコンゴ共和国の世界遺産は「オザラ・コクアの森林山塊」
サントメ・プリンシペ民主共和国
どこにあるんだろう?気になって調べてみたら、サントメ・プリンシペは大西洋上に位置するもののアフリカの国々の1つに数えられており、中部アフリカに該当する国のようです。
スーダン共和国
世界遺産は3つ
「ゲベル・バルカルとナバタ地域の遺跡群」
「サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾」
「メロエ島の考古遺跡」
タジキスタン共和国
シルクロードのロマンを感じるタジキスタン共和国の世界遺産も3つ
「ザラズム・原始都市遺跡」
「タジキスタン国立公園(パミールの山脈)」
「ティグローヴァヤ・バルカ自然保護区のツガイ森林群」
中央アジア最大かつ完全なツガイ森林が広がる自然保護区には、ポプラやタマリクスなどの塩生植物が優占します。
ナイジェリア連邦共和国
アフリカンアートが魅力のこちらの国の世界遺産は2つ
「オスン・オソボの聖林」
「スクルの文化的景観」
パキスタン・イスラム共和国
床も岩塩で出来ていて、写真の岩塩は手で触れてもOKでした。
ブースは小さいですが、中に入ると岩塩に囲まれた感じで写真撮影もできます。
神秘的な岩塩の世界が楽しめたパキスタン・イスラム共和国の世界遺産は6つ。
「タキシラの都市遺跡」
「タッタとマクリの歴史的建造物群」
「タフティ・バヒーの仏教遺跡とサリ・バロールの世界的都市」
「モヘンジョ・ダーロの遺跡群」
「ラホール城とシャーラマール庭園」
「ロータス城塞」
パレスチナ
イエスが生まれたとされる聖地でもあるパレスチナの世界遺産は5つ。
「イエス生誕の地:ベツレヘムの生誕教会と巡礼路」
「オリーヴとワインの土地・バッティールの丘:南エルサレムの文化的景観」
「古代エリコ/テル・エッ・スルタン」
「聖ヒラリオン修道院/テル・ウンム・アメル」
「ヘプロン:アル・ハリールの旧市街」
聖ヒラリオン修道院/テル・ウンム・アメルは、パレスチナガザ地区中央部のヌエイラトにあります。美しいモザイクは今も残っていますが、イスラエルによるガザ地区への攻撃や保護体制の不備などのため、緊急的登録推薦によって登録・危機遺産でもあります。
ブータン王国
「幸せの国」と言われてるブータン王国は、世界遺産としての登録はまだありません。
展示物は素敵なものが多かったので機会があればもう一度訪れてみたいと思いました。
ブルキナファソ
西アフリカの手工芸品とか、温かそうでした。
世界遺産は3つ
「ティエペレの王宮」
「プルキナファソの古代製鉄遺跡群」
「ロロペニの遺跡群」
ロロペニの遺跡群はブルキナファソ初の世界遺産。
かつてサハラ砂漠の黄金貿易を支えた都市の遺構になります。
かつては金の抽出や精錬が盛んでしたが、14~17世紀の最盛期以降は打ち捨てられ、多くの建造物が土に埋もれ、現在も多くの遺構が未発掘のままとなっています。
ベリーズ
カリブ海の美しいサンゴ礁があるベリーズは、「ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区」として世界遺産に登録されています。
ホンジュラス共和国
ホンジュラス共和国の世界遺産は2つ
「コパンのマヤ遺跡」
「リオ・プラタノ生物園保存地域」
コパンのマヤ遺跡は5~9世紀に栄えたコパン王朝の都市遺跡です。
ワシャクラフン・ウバーフ・カウィル王が発展させ、他のマヤ遺跡と比べて石碑に刻まれたマヤ文字の量が多いのも特徴です。
リオ・プラタノ生物園保存地域は、ホンジュラスのプラタノ川流域の密林地帯にあります。コンゴウインコなどの絶滅危惧種の他にも、約380種もの鳥類が生息しています。
マーシャル諸島共和国
太平洋に浮かぶ楽園手編みの工芸品が素敵でした。
ここでの世界遺産は「ビキニ環礁・核実験場となった海」です。
第二次世界大戦直後に67回の核実験が行われたビキニ環礁・核実験場となった海は、負の遺産です。
水爆「ブラボー」による直径約2㎞のブラボー・クレーターも残っています。
日本のマグロ漁船、第五福竜丸も水爆実験で被ばくしました。
マダガスカル共和国
マダガスカルと聞いて最初に思い浮かぶのはディズニーの映画ですが、珍しい動物がたくさんいるイメージがあります。
世界遺産は3つ。
「アツィナナナの熱帯雨林」
「アンドレファナ感想林群」
「アンブヒマンガの丘の王領地」
マリ共和国
サハラ砂漠の文化、ミステリアスなマリ共和国ですが、世界遺産は4つ
「アスキア墳墓」
「ジェンネの旧市街」
「伝説の都市ドンブクトゥ」
「バンディアガラの断崖」
ジェンネの旧市街ですが、日干しレンガの土台に泥を塗って仕上げるスーダン様式の家々が軒を連ね、その中心に高さ11メートルもの大モスクがそびえ立つのが特徴です。
2016年に、保護体制不備のため、危機遺産登録されています。
またバンディアガラの断崖は、文化の多様性として複合遺産となっています。
ここは、ドゴン族がこの地に移り住み、イスラム教でありながら、アンマという神を信仰するといったことが特徴になっています。
南スーダン共和国
こちらの世界遺産は3つ
「ゲベル・バルカルとナバタ地域の遺跡群」
「サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾」
「メロエ島の考古遺跡」
モルドバ共和国
ヨーロッパの美しい刺繍アートはつい手にとってみたくなります。
世界遺産は、シュトルーヴェの測地弧 。
シュトルーヴェの測地弧 は、シリアル・サイト/トランスバウンダリーサイトとして
ベラルーシ、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ロシア、スウェーデン等の複数の国として登録されています。
シリアル・サイト/トランスバウンダリーサイトとは、連続性のある遺産/国境を超える遺産のことをいいます。
モンゴル
広大な草原と、遊牧民の暮らしとしてイメージがあるモンゴルですが、世界遺産は4つ。
「オルホン渓谷の文化的景観」
「グレート・ブルカン・カルドゥン大和周辺の聖なる景観」
「鹿石と関連する青銅器時代の遺跡群」
「モンゴルのアルタイ山脈にある岩面画像」
オルホン渓谷の文化的景観は、遊牧民の暮らしを今に伝える文化的景観として世界遺産に登録されています。
ラオス人民民主共和国
おいしいコーヒーといったイメージのラオス人民民主共和国ですが、世界遺産は3つ。
「古都ルアン・パバン」
「ジャール平原:シェンクワーン県の巨大石壺遺跡群」
「チャムバーサックの文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺跡群」
古都ルアン・パバンは、ランサン王国の都として発展しました。
リベリア共和国
西アフリカの歴史と文化に触れたくなりますが、世界遺産としては登録はありません。
トーゴ共和国及びヘナン共和国
こちらの世界遺産は1つ
「クタマク:バラマリバ人の土地」として登録されています。
【コモンズD】スタンプラリー
大阪・関西万博会場で各パビリオンのスタンプ集めも結構人気があってコモンズD館は25の国のスタンプが予約なりで一気に押せるのもあって人が多かったです。
公式スタンプ帳は1100円で販売されています。
私も参加したのですが、マップの裏面に押してみました。
それが、思った以上に楽しいのです。
子どもも大人も楽しめるということで、各館に設置されたスタンプ目当てに行列が出来ていました。
スタンプは縦横各3㎝くらい。
色や形は国によって異なります。
国名が入っているので、何処の国のスタンプか分かるようになっていて、後から見直しても楽しいです。
またオリジナルのスタンプを置く国もあって、中国館は縦横各10㎝だったりオランダ館も横長で大きかったです。
大阪関西万博【コモンズD】の世界遺産目線からみた感想
有名なパビリオンは何時間も並んでか予約制となりますが、こちらのパビリオンはトイレもあって、多くの国の事を知ることが出来るので、おすすめです。
知らなかった国もあって勉強になりました。
世界遺産で知った国やその国の自然や文化を通して見てみると、展示されている衣装など、似たような文化でも、どういった所が特徴なのかな?とか違いを探してみるのもおもしろいですよ。
1つのパビリオンではないですが、コモンズDの様に1つのブースは小さいけれど、涼しく廻るには夏の暑い季節にはおススメです。