レストランで優雅なひと時を過ごす時間って幸せですよね。
そんなレストランの厨房は大変。
おいしい料理を提供し、星の数を維持し続けるためには、プレッシャーに耐え、家族を顧みず、シェフはいつだって大変なのです。
【シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ】簡単なあらすじ
問題だらけの寄せ集めシェフたちが、高級三ツ星レストランを守るため奮闘する姿を描いたコメディドラマ。20年間にわたり三ツ星評価を守り続けてきたパリの高級レストラン「カルゴ・ラガルド」は、厨房の要たるベテランシェフのアレクサンドルがスランプに陥ってしまい、危機を迎えていた。次の品評会が迫るなか、新メニューが浮かばないアレクサンドルは、天才的な舌をもつ若手シェフのジャッキー・ボノに出会う。生意気な性格のためいくつものレストランをクビになり、老人ホームでペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノと、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフも仲間に加わり、アレクサンドルらはカルゴ・ラガルドを守るため立ち上がる。
【シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ】主な登場人物
アレクサンドル・ラガルド: ジャン・レノ
20年来の三ツ星レストラン「カルゴ・ラガルド」の超一流有名シェフ
ジャッキー・ボノ: ミカエル・ユーン
数多くの有名シェフのレシピを完璧に暗記する才能を持ち、天才料理人
料理へのこだわりから客や同僚とたびたびトラブルを起こす。
ベアトリス: ラファエル・アゴゲ
ジャッキーの恋人。
スタニスラス・マテール: ジュリアン・ボワッスリエ
カルゴ・ラガルドの社長。
店の改革のために、伝統を重んじるアレクサンドルは邪魔者となるため、アレクサンドルに今度の審査で1つでも星を失ったらクビにすると宣告。
アマンディーヌ: サロメ・ステヴナン
アレクサンドルの娘。
ティティ: セルジュ・ラヴィリエール
老人施設の料理人。元タイル職人。
ムッサ: イサ・ドゥンビア
老人施設の料理人。元トラック運転手。
チャン: ヴァン・ヘイ・ミーン
老人施設の料理人。元メーキャップ師。
コックとシェフの違い
コック
料理をする人全員をさします。
離職率は約15%
下積みは2~3年必要です。
シェフ
料理長と呼ばれ、盛り付け、味付け最終チェック、メニュー開発、厨房をまとめる責任感、リーダーシップ、マネジメントと幅広く拘束時間が長いとされています。
一般的にお給料は:34万/月といわれていますが、最低でも8年以上下積みが必要のようです。
スーシェフ:副料理長
シェフ・ド・キュイジーヌは料理人としての階級の中で最高級で年収は1000万以上といわれています。
【シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ】ネタバレあらすじと感想
料理人のジャッキーは数多くの有名シェフのレシピを完璧に暗記する才能を持っています。
レミーのレストランのレミーと同じですね。
確かに料理も舌も一流なのですが、料理へのこだわりからお客さんが食べるものまで指示して、オーナーやお客といつもトラブルを起こしています。
フランスとはいえ、どこも一流の料理店じゃあるまいし、自分の食べたい物を食べられないなんてそりゃお客も怒りますよね。そんなわけで、ジャッキーはいつもレストランをクビになるのでした。
恋人のベアトリスは働いているのですが、妊娠しているので子供が生まれると収入が滞ってしまいます。
ジャッキーは安定した収入を得るために料理人をやめてペンキ職人として働き始める事に。
同じころ、20年三ツ星レストラン「カルゴ・ラガルド」の超一流有名シェフであるアレクサンドルは料理への閃きを失い、スランプに陥っていました。
さらに仕事へのプレッシャーから一人娘アマンディーヌの大事な論文発表会に立ち会う約束を忘れてしまい、親子仲も険悪な状態に。
トップを走り続けるって大変ですね。どのストーリーも仕事の忙しさで子供とのコミュニケーションがありません。
何かを妥協するって難しいです。
けれども、子供との絆はその時に修復しておかないと、取り返しのつかない事になってしまいます。
立ち止って考える事が大切だと思います。言葉では簡単なんですけどね。今まで築き上げたものを失うのは怖いものです。
そんなある日、ふとしたことからジャッキーの才能を知ったアレクサンドル。
ジャッキーに自分の助手にならないかと誘います。
アレクサンドルの料理本を完コピしているジャッキーは大喜びで申し出を受けるのですが、助手としての期間は無給なので、ベアトリスにはペンキ職人を続けていると嘘をついてしまいます。
この時点でいっておかないと、嘘が嘘よんで大変なことになるんですよね。
まぁ気持ちは分からなくはないですが、ベアトリスの気持ちを考えるとウーンとなります。
ジャッキーは勝手にレシピを変えたりと相変わらず料理への異常なこだわりからアレクサンドルと何度もぶつかります。
周りのシェフたちも初めはジャッキーがやめていくと思っていたのですが、その天才的な腕や舌は認めているようです。
ちなみに子羊のソースを変更したみたいですが、シナモンと蓮の葉を評論家は見事言い当てていました。
さすがですね。私なんか絶対に分からない自信があります。
そもそも一流三ツ星レストランというだけで、緊張して料理を味わえない気がします。
ジャッキーのおかげで、調査員から「春の新作メニュー」の調査員についてアドバイスをくれる2人。伝統料理が嫌いで、分子料理を好むのだそう。
新たな料理の以前のソースの融合。
一方でカルゴ・ラガルドのオーナーマテール社長が、店の全てを現代的に大きく変えようとしているのでした。
店の改革のためには伝統を重んじるアレクサンドルは邪魔者となります。
そのためマテール社長はアレクサンドルに今度の審査で1つでも星を失ったらクビにすると言い渡します。
お金儲けに走ると、怖いですね。
本来の大切な物を見失うことになります。
ジャッキーもベアトリスについていた嘘がばれてしまい、彼女はヌヴェールにある実家に帰ってしまいます。
ヌヴェールってどこ?
フランス中央部。
ロワール川とニエーヴル川の合流点に近い、ロワール川右岸の丘陵の斜面上に位置します。
焦ったジャッキーはアレクサンドルと一緒にベアトリスの実家、姉キャロルが経営するレストランに押しかけ、食事中で戸惑うベアトリスに強引に求婚します。
けれども自分勝手な行動を責められ追い返されてしまいます。
ベアトリスの両親との会話が興味深いです。
砂糖漬けフルーツのケーキを作るにあたって、生地の中でフルーツが沈まない方法を聞かれるアレクサンドルは、切る様に混ぜればフルーツは馴染むと答えます。
ジャッキーはそれに付け加える形で、生地を冷蔵庫で寝かせてから翌日フルーツを入れてみたら良いと伝えます。
後日両方で試したら、ジャッキーが言った方法の方がよりおいしく出来上がったのでした。このフルーツケーキがメチャクチャ美味しそうで食べてみたかったです。
さてさて、追い詰められた二人は、マテール社長お気に入りの料理人シリルの店に客として日本人に変装し潜り込みます。
ここでのやり取りはとても面白い。
そんな日本人いてないよぉ~という位白塗りした女性にふんしたジャッキー。
知っている日本語を全部言っているような感じと分子料理のまずそうなこと。
分子料理メニュー
窒素入りシャンパン(キューバ葉巻の味らしい)
カモ肉とうどんの凝縮?
光るラディッシュ
胸腺パスタ
バーチャルイカ
どれも透明や青色なんかの色でした。
もぐりこんだ甲斐あって分子料理を情報収集し、老人施設の仲間と共に研究し何とか彼らなりの新しい料理を作りだしたのでした。
審査員が訪れる当日娘の論文発表会に立ち会う前に、以前テスト前には必ず焼いていたパンを焼くアレクサンドル。
星の数を気にしてから料理が楽しくなくなったこと、最愛のものを忘れたと娘に伝えます。
娘は無事合格します。
一方のジャッキー達ですが、マテール社長の陰謀でいつもの市場から野菜を手に入れることが出来ず、厨房には食材が全くない状態でした。
途方にくれるジャッキー。
いつもの癖で、とうとうジャッキーは全てを諦めようとします。
そんな中仲間のティティから、食べる人のことを全く考えることがない身勝手さを注意されます。
同時にベアトリスから電話があります。
すぐにベアトリスの元へ向かおうとするジャッキーにベアトリスは言います。
「だめ、仕事が終わってからきて。」
「何でも途中で投げ出すんだから。自分の力を出し切って。あなたの料理は最高よ」
ベアトリスから電話で出産の報告を受けたジャッキーは改めて料理と向き合うことを決意します。
ジャッキーは厨房の料理人たちと近所の食料品店で野菜を買いこみ、何とか新作料理を作りあげます。
店の主人は喜ぶし、この時のジャッキーはかっこよかったですね。
食事が始まりアレクサンドルを追い出せると喜ぶマテール社長でしたが、出された料理を絶賛する審査員たちに慌てます。
食事が終わり、娘からの信頼を取り戻したアレクサンドルは、料理を絶賛する客たちの前に姿を現し、今回の料理はジャッキーの作った料理で、自分は引退しジャッキーに後を継がせると宣言。
ジャッキーはマテール社長と直々に契約を交わし、正式に「カルゴ・ラガルド」のシェフとなります。
うろたえるマテール社長は父親である先代社長から「料理の本質を学べ」と厨房の下働きに降格させられます。
アレクサンドルからもらった指輪を手に、ベアトリスのもとに駆けつけるジャッキー。
そして審査が成功したこと、正式にシェフとして採用されたことを彼女に伝え、改めてプロポーズします。
引退したアレクサンドルは、美人オーナーのレストランでシェフとして働いていました。
パリ・エッフェル塔前にて。
ジャッキーはアレクサンドルの人気料理テレビ番組に助手として出演するようになるが、相変わらずのこだわりから番組の進行は遅々として進まないのでした。
フランスパリが舞台の映画は多いです。
【シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ】に出てくる料理は見た目もオシャレで料理はどれも美味しそう。
観終わった後はおいしい料理が食べたくなりますよ。
映画で出てきたワイン
シュヴァルブラン
シャトー・シュヴァル・ブラン(フランス語で「白馬の城」の意)は、フランスのボルドーワイン地方のサンテミリオンにあるワイン生産者である。2012年の時点で、シャトー・アンジェリュス、シャトー・オーゾンヌ、シャトー・パヴィと共にサンテミリオンにおける格付けの最高ランクであるサンテミリオン第1特別級A(プレミア・グラン・クリュ・クラッセ(A))に認定されている4つの生産者の1つである。セカンドラベルにル・プティ・シュヴァルがある。
ペトリュス
シャトー・ペトリュスは、ポムロールAOCに位置するボルドーワイン生産者で、その東の境界線はサン=テミリオンAOCからほど近い。 限られた畑から限られた量の赤ワインを生産し、時に応じて少量のカベルネ・フランを使用するのみで、材料のほとんどにメルロー種のブドウを使い、セカンドラインのワインは作らない。 畑はリブルヌのワイン商ジャン=ピエール・ムエックスの所有である。
アルマニャック
アルマニャック(フランス語: Armagnac)とは、フランス南西部、アルマニャック地方で醸造されるブランデー。コニャックと肩を並べる、フレンチブランデーの二大銘酒の一つである。
パリが舞台の映画☟
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