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受験勉強は何の役にたつのか?
「脳トレ」監修者として知られる東北大教授の川島隆太さんのインタビュー記事がありましたのでご紹介します。
プロフィール
川島 隆太(かわしま・りゅうた)
1959年生まれ。千葉市出身。89年東北大大学院医学研究科修了。2006年東北大加齢医学研究所教授、14年から同研究所所長。09年度に科学技術分野の文部科学相表彰「科学技術賞」著書は「スマホが学力を破壊する」など300冊以上。
勉強することは脳にどんなメリットがありますか?
さまざまな認知能力が伸びやすい事が分かっています。特に次の2つをトレーニングするとアップします。1つは認知速度。情報処理の速さです。もう1つは「作動記憶」ワーキングメモリーと呼ばれますが、記憶力です。「作業机の大きさ」と言えばわかりやすいかもしれません。コンピュータと同じ様に性能をアップするといろんな事が出来る様になるのです。
そのために効果的な勉強方法は?
脳は「面倒で厄介な方法」の方が良く働きます。具体的に言えば、教科書や参考書を読みノートに書く、という方法です。
最近普及しているオンライン学習はどうでしょうか?
ビデをを視聴するだけの受動的な方法の場合、脳を調べると、脳の司令塔といわれる「前頭前野」があまり動かないことが分かっています。
スマートフォンなどの学習用アプリの中にはタッチペンで書いたり答えたりするなど能動的にかかわれるものもありますが、それはどうでしょうか?
単に視聴するだけの物よりは学習効果はあるでしょう。
勉強するにはまず興味・意欲がわかないとだめなので、その導入用として使うのはいいかもしれません。ただその場合もそれのみに頼るのではなく、従来の「面倒で厄介は方法」は不可欠です。ハイブリッド型学習といってもいいかもしれません。でもこれを実践するのはかなり難しいと思います。
なぜですか?
特にスマホの学習用アプリは楽しめるようにできているし、比較的楽に進めるのでどうしてもそこに流れてしまいます。これまでの研究で、スマホを頻繁に使っていると脳が発達しにくくなることが分かっています。スマホ特有の「スイッチング」現象が一因と思われます。スイッチングとは何かに集中している時に妨害が入り、別の事をやり始める事です。スマホではSNS(ネット交流サービス)のメッセージが届くと通知されますよね。アプリで勉強していてもそれでじゃまされてしまいます。今、子供にかぎらず大人も含めて、集中力が続かない傾向が強まっています。これはスマホの影響が大きいと思います。
学校でもオンライン授業が進んでいますが、効果は?
私は否定的に考えています。脳はウェブでのやり取りをコミュニケーションとしてとらえていないからです。学生がオンラインで議論した場合と対面の場合とで脳の反応を比べてみると、オンラインでは対面のコミュニケーションで起きる反応がみられないのです。映像と音声がすれるので、脳が「下手な紙芝居」の様に認識してしまうためだと思われます。今後5Gの普及など視聴覚情報の量や質が向上すれば、脳を対面時と同じように錯覚させることはできるかも知れません。
学習意欲を引き出す「コツ」はありますか?
「食事の習慣」と「家族の会話」です。仙台市教委と協力して、全ての市立小中学校の児童・生徒を対象に毎年調査してきた中で、この2つは学習意欲との相関が明らかになっています。
食事の習慣とは、朝食を家族と一緒にとっているか。家族の会話とは、子供の話を親がちゃんと聞いてあげているか。こういう習慣がある子ほど学習意欲が高い傾向にあるのです。学校の先生たちは経験則で当たり前のこととして感じていることですが、調査結果で裏付けされたのです。
受験生あるいはこれから受験を迎える子供に勉強が役立つことをどう伝えればいいですか?
最初に申し上げたように勉強を沢山すればするほど、脳が発達します。集中して勉強したことは学力をアップさせる以上に自分の脳を鍛え認知力をアップさせることになるということを教えてあげたらどうでしょうか。
まとめ
家族で食事をとるのが当たりまえだと思っていた私ですが、そうでもない子供達が沢山いるという事をしり、悲しい気持ちになったことを思い出しました。
子供達には「家族との食事が楽しい」事が当たりまえに思って欲しいと思いました。
私の住む家は豪邸でもなく決して憧れる様な家ではありませんが、家庭はとても温かいと感じて貰えるのではないかなぁと思います。
「ここにくると安心する」「落ち着く」とくつろいでくれる家族や友人達がいると私は一番嬉しいです。
「帰りたい家」安心できる場所。「家族と会話しながら食べる食事が美味しいと感じる」まずはこの土台をしっかりとさせる事が大切なんだと思います。