ガネしゃん

「人生に悔いはない」生き方がしたい主婦です。

1951年の日本公開映画【5選】

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昔の映画はいつ観ても心に響きます。

人の心はいつの時代も複雑なものです。

 

 

黄色いリボン

ジョン・フォード監督/ジョン・ウェイン

 

40年間の騎兵隊生活をもうすぐ終えようとする大尉ネイサン。

 

最後の仕事は隊長の妻と姪を護送する事だった。

 

駅場所の出発駅に着いてみると、そこはインディアンの襲撃を受けた後で仕方く軍を引き上げることにしたのですが…

 

 

イヴの総て

ベティ・デイヴィス/アン・バクスター

アメリカ演劇界で最高の賞をイヴ・ハリントンに贈られます。

 

満場の拍手の中、イヴの本当の姿を知る数人は、複雑な表情で彼女の受賞をみていました。

 

8か月前、劇作家ロイドの妻カレンは、大女優マーゴに憧れて毎晩のように楽屋に訪れるイヴをマーゴに引き合わせました。

 

マーゴはイヴの悲しい身の上話に心動かされ、彼女を秘書として雇います。

 

しかしイヴは本性を現し始め、マーゴの周りの演劇関係者たちに取り入ってほかの人々を踏み台にし、栄誉の席へとついていったのでした。

 

イヴの演技と表情が最強。

 

人間の生臭さや強さ、弱さが表れ、その世界でのし上がっていくという事は、大変な事だと思いました。

 

ちょい役のマリリンモンローがかわいい。

 

サンセット大通り

グロリア・スワンソン/ウィリアム・ホールデン

 

ロサンゼルスのサンセット大通りにある邸宅で1人の男性が殺害される事件が起きます。

 

被害者は、しがない脚本家のジョー・ギリス。

 

事件の発端は半年前。

 

脚本家のジョー・ギリスは、脚本を映画会社に採用されず貧窮のどん底にいました。

 

取り立て屋から逃げる際に逃げ込んだ屋敷には、サイレント映画時代の元スター女優ノーマ・デズモンドが住んでいました。

 

ノーマは自身を今も大スターだと思い込んでいて、いつでも復帰できると考えていました。

 

彼女は自身が書いた「サロメ」の脚本の手直しをジョーにお願いします。

 

生活のどん底にいたジョーは、彼女の要求を受け入れて、ノーマと共同生活を送ることになります。

 

しかし、ノーマが次第にジョーへの愛情を示すようになり、ジョーはノーマから逃れようとします。

 

ところが、ノーマが自殺未遂を起こしたため、そのままずるずると生活を送るようになるのでした。

 

そんなある日、ノーマが所有する自動車を貸して欲しいと映画会社から連絡があります。

 

ノーマは自分の出演オファーだと勘違いし、かつて大物女優だった時のようにふるまい妄想がだんだんとひどくなっていきます。

 

そんな中、ジョーは同じ脚本家のベティと恋仲になります。

 

ノーマには、召使のような元夫のマックスがいましたが、その関係が見つかると、ノーマに見つからないように忠告を受けるのですが…

 

叶うことのない夢を抱えた2人が出会い、破滅へと突き進んでいくお話。

 

現実を直視する勇気、現実を変えようとする決断する勇気もない2人。

 

元夫のマックスがノーマに見せつける愛情もねじ伏せた愛情だった…

 

怖い。

 

題名のサンセット大通りは陽の当たる場所から破滅へと落ちるそのものでした。

 

 

レベッカ

ジョン・フォンティーン/ローレンス・オリヴィエ

 

ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルにやってきた主人公の「わたし」は、イギリスの大富豪マキシムと出会い、恋に落ちます。

 

マキシムは1年前にヨットの事故で前妻のレベッカを亡くしていました。

 

「わたし」は多くの使用人がいる邸宅の女主人としてマキシムと一緒にやっていこうとするのですが、かつてのレベッカの使用人で邸宅を取り仕切るダンヴァース夫人に受け入れてもらえず、次第に自信をなくしていき、かつてのレベッカの見えない存在にも精神的に追い詰められていきます。

 

 

そんな中、船内からレベッカの死体が見つかります。

 

事故だとされていたレベッカの死とマキシムとどういう関係があるのか?

 

ダンヴァース夫人の不気味過ぎる行動と主人公の「わたし」が怯える姿に背中がゾクゾクする最後までハラハラドキドキの映画でした。

 

ジョン・フォンティーンの演技とヒッチコックのサイコスリラーは見応え抜群だと思います。

 

「ガス燈」の主人公も精神的に追い詰められる映画でしたが、人間の弱さ、追い詰められた時の周りの対応がものすごく大切なのだと思いました。

 

ただし、その事に気付くのは、よほどその人物について理解していないと分からないということ、いくつもの偶然が重なり合って出来ていく事、人間の弱さ、嫉妬、もろさ、全てが絡み合った出来事なのだということ。

 

人間は自分が大切です。

人の事をじっくり見ていることはあまりないと思います。

 

つい、自分の生活を優先してしまうので、物事を自分の良いようにとらえてしまいがち。

 

そんなちょっとしたことで、誤解が生じてきます。

 

どちらも人間の弱さと強さを思い知らされる映画です。

 

www.yumepolly.com

 

 

 

 

オルフェ

ジャン・マレー

詩人のオルフェが行きつけにしている「詩人カフェ」に、王女と呼ばれる女性が現れます。

彼女は同行者の詩人セジェストがバイクにはねられて死んだので、オルフェに手伝わせて、彼女のロールス・ロイスに死体を乗せます。

車が付いた建物で、王女はセジェストを生き返らせて、鏡の中に消えてしまいます。

その後を追うオルフェは鏡にぶつかり気を失います。

目が覚めると建物はなくなっていて…

 

愛とは何なのでしょうか。

歪んだ愛、嘘だらけの愛、どれもその瞬間は真実の愛なのかもしれません。

映画や小説をみると「愛」そのものが分からなくなってしまいます。

 

愛はどこかで誰かと出会ったことで、間違った方向に行ってしまったりします。

 

幻を本物と捉えたり、その瞬間だけを信じたり、冷めてしまった愛、嘘だらけの愛、それでどれだけの人間が苦しんできたのだろう。

 

人生を生きる中で何事もなく過ごせたら、どれだけ幸せなんだろう。

 

多くの映画で見る人間というものを、自分の人生と重ねながら愛について考えさせられる私なのでした。