ブラッド・ピットファンやF1好きな方は必須!!
【F1】に興味がなくても分かりやすく、命がけで挑むレースを大画面で見るのは、迫力満点で楽しめました。
【F1】簡単なあらすじ
かつて“天才”と呼ばれた伝説のF1®レーサー、ソニー(ブラッド・ピット)が、再びサーキットに戻ってきた。誰よりもレースの過酷さを知る男が現役復帰を果たした先は、どん底の最弱チーム。しかし、常識破りなソニーの振る舞いに、自信家のルーキードライバー・ジョシュア(ダムソン・イドリス)やチームメイトたちは困惑し、度々衝突を繰り返す。バラバラなチーム、そして、最強のライバルたち。敗北が濃厚となる中、ソニーの“常識破りの作戦”が最弱チームを導いていく――!果たして彼らは、その無謀とも言える賭けで逆転できるのか?
ざっくり【F1】のこと
【F1】は1チーム2人で合計10チームがレースに参戦します。
チームと個人の両方の成績を競います。
1チーム2人で10チームなので、全員で20人のドライバーの中から世界最速の選手が決まります。
なので、同じチームでありながら時にはライバルとなりながら、戦います。
ちょっと踏み込んだ【F1】グランプリの流れ
フォーメーションラップ
フォーメーションラップというものがあります。
レースを始める前にちゃんと車が動くかを確認するためのもので、路面状況の確認やタイヤを温めるために行われます。
決勝レース前に予選などが行われますが、その間に天候が変わってしまうことがあります。
小雨など降っているときのタイヤの選択は微妙ということなので、フォーメーションラップで路面の様子をみて、場合によってピットに戻ってタイヤ交換をしてからピットスタートを選択する時もあります。
フォーメーションラップが終了すると、各自の「グリッド」に整列します。
「グリッド」とは
レースでは、縦に2列~4列に車体を整列させてからスタートします。
そうすると、他車よりも前からスタートすることが有利になるので、この位置を様々な方法で決定することになります。
その際に決められた順位を「グリッド」と呼びます。
グリッドは基本的には予選結果や前レースの結果を元に決定されることが多いようです。
スタートについて
グリッド前方に置かれた「シグナルスタンド」で1秒ごとに1つずつ左から赤色のシグナルが点灯していきます。
5つすべての「レッドシグナル」が点灯したら、スタートになります。
どんなサーキットがあるの?
モナコの「モンテカルロ市街地コース」
モナコ公国にある公道コース
イタリア「モンツァ・サーキット」
イタリア北部の都市モンツァにあるサーキット
英国「シルバーストン・サーキット」
イギリスのノーサンプトンシャーとバッキンガムシャーをまたいだ場所にあるサーキット
ベルギー「スパ・フランコルシャン」
ベルギーのワロン地域リエージュにあるサーキット
日本「鈴鹿サーキット」
三重県鈴鹿市にあるサーキット
アメリカ「ラスベガス・ストリップ・サーキット」
ラスベガス郊外にあるラスベガス・ストリップとその周辺を舞台としたサーキット
アブダビ「ヤス・マリーナ・サーキット」
アラブ首長国連邦のヤス島にあるサーキット
などがあります。
どんなチームがあるの?
マクラーレン・フォーミュラ1チーム
スクーデリア・フェラーリHP
オラクル・レッドブル・レーシング
メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム
BWTアルピーヌF1チーム
マネーグラム・ハースF1チーム
ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム
アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング
ステークF1チーム・キック・ザウバー
F1 Racing Teams 2025 - Ferrari, Mercedes, Red Bull and more
唯一日本人F1ドライバー
映画では名前とマシン走行があるだけでしたが、現役F1ドライバーとして唯一の日本人レーサー角田裕毅。
4歳でレーシングカートに乗り、17歳で初参戦したFIA-F4日本選手権では参戦2年目の2018年にタイトルを獲得されています。
今後の活躍に目が離せません。
【F1】ネタバレ簡単あらすじ
かつてはセナやプロストと、レースに挑み「最も最速」と言われたソニー。
しかしレース中の事故により、F1の世界から姿を消してしまいます。
F1の世界からは姿を消したものの、小さなレースに参加し、その日暮らしを送っているのでした。
ある日、元同僚のルーベンから声をかけられます。
それはルーベンが持つ「最弱チーム」にセカンドドライバーとして参加するという内容でした。
チームには、女性初のディレクター、不慣れなエンジニア、過去にこだわるチーフエンジニア、そして新人レーサー。
そんなチームを見たソニーは、自らがレースに参加し、スタッフたちに「本当のF1とは?」ということを分かってもらい、同時に彼らに自信を持たせていくのでした。
少しずつチームの雰囲気が良くなっていく中、ソニーをライバル視してばかりの新人ジョシュアは、彼の助言を無視して負傷してしまいます。
それはかつてのソニーを思わせるようでした。
ジョシュアが戻ってくるまでの間、レースの順位を上げていくソニー。
何度もぶつかり合いながら、互いを理解しようとする2人のレーサーでしたが、ラスベガスGPの直前、認可されてないマシンがあるというタレコミによって、改良したマシンでレースに参加できないことになってしまいます。
怒り狂うソニー。
そしてスタート開始から危険な運転をし、クラッシュを起こしてしまいます。
病院へ見舞いに来たルーベンは、ソニーが実は以前の事故の傷が癒えてないこと、そしてレースに出れば「全身麻痺か失明、最悪の場合は死」が待っていると書かれた診断書を見せ、ソニーを解雇してしまいます。
退院後、役員会のピーターがソニーの前に現れ、APXが高く売れること、そしてソニーをレース監督にして新たなスタートを切ることを提案します。
アブダビの最終GP。
ソニーは全員がいるピットに現れ、たとえレース中に死んだとしてもルーベンに一切の責任はないと書かれた書面を渡し、ドライバーに復帰します。
偽造書類のタレ込みをしたピーターに中指を立てたメッセージを送ったソニーは、最終戦にして初めて「チーム」の勝利を掴むために、痛みを隠しながらポジションにつきます。
ハラハラドキドキの瞬間でしたが、無事勝利を掴むことが出来るのでした。
ようやく栄光を手にしたソニーでしたが、彼が望む本当の栄光とは?
【F1】とネタバレ感想
物語は起承転結あるあるでしたが本番レースさながらの迫力と轟音に、惹き込まれていきました。
直進になってから追い越せと言うソニーの忠告を聞かず、事故に遭う部分は、どうなるのか頭で分かっていてもハラハラしました。
次第に心を開いていく2人ですが、レース中は勝って欲しい気持と、それよりも(どうか無事完走出来ますように)とまるで2人の母親や友人の気分でした。
華やかな舞台からドン底に堕ちたソニーの好きを貫き通す人生が、(分かっちゃいるけどなかなか出来ないなぁ)と思います。
初めは、チームの雰囲気も微妙で、1秒を争うレースにヘマしたり、イラッとする部分もありました。
優しい言葉をかけられるのは嬉しいような、余計に惨めになる気持ち、過去の栄光等、自分を責めたりするのは、人間だと誰にもあるんだなと思います。
それが次第にチーム一丸となってレースに挑む部分は、胸がスカっとして気持良かったです。
優勝しても車中泊で質素な生活ぶり。
金目当てでないなら、何が目当てなのか?
レースとしては、最後は優勝し(あ〜そうなるよね)っで良かったのですが、その後のソニーの生き方は自分の好きを、大切にする本物のレーサーなんだなと思いました。