ガネしゃんです。いつもご覧頂きありがとうございます。
アラフィフの私は友人は少ないのですが、20歳代~80歳代までと幅広く知り合いがいます。
仕事柄60代以上の方が多いのですが、60代後半ともなると、皆どこかしら身体に支障が出ています。
「よっこらしょ。あいたたた・・・」
「腰が痛くて…」
「今日は○○で診察、明日は△△で治療で・・」
「これ、なんて書いてあるの?」等々
多くは膝や腰が痛いと言っています。
85歳になる私の師匠は足が悪く、私にいつもこう言います。
「健常な人は何気なしに歩いてるでしょ。それが当たり前。けれども足が悪いとね、見る風景が違ってくるの」
「例えば信号のある横断歩道を渡りたいと思っても、あなたなら何も考えずに渡る事が出来るでしょ」
「けれども足が悪いとね、その信号がいつ赤になるか分からないと思うと怖くて前になかなか進めないの」
言われてみて初めて「もし自分の足が悪かったら」目線で道路を見る様にしました。
確かに、車がぎりぎりすれ違う道に段差がかなりあって、足をまたぐ感じで進む道が多いです。足が悪いと、一歩一歩しっかり歩かないと、つまづきやすいと感じました。
信号機も「青」のうちに渡り切れるか不安になる位変わるのが早かったです。
「町はね、高齢者の行動を織り込んで作られてはいないのよ」
「若いひと、さっさと歩ける人の感覚で作られているの」
「年をとると、今まで出来ていた事が出来なくなって、諦める事ばかり」
「若い時は考えた事すらなかったのにね」
そう教えてくれました。
「健康っていうのは本当にありがたい事なんだよ」
師匠の口癖です。頭では分かっていても、実際にならないと分からないものです。
実際なってみないと分からないけれど、何気なしに生活していた今までと違う所は、ふと「これは危ないよな」とか「こうすればいいのにな」と考える事は出来ます。困っている人が何故困っているのかが分かります。
そして何よりも、当たり前に出来ている事がとても幸せに思えるという事です。
人は持っているものの価値や幸せに気づけないものです。
私もつい当たり前に甘えてしまいます。
なってみないと分からない事はあるけれど、意識しアウトプットする事で自分の当たり前を見直していきたいと思いました。