洋服を着たおかしなうさぎを追って、うさぎのあなに飛び込んだアリス。
どんどんおちていった所は、ふしぎの国でした。
アリスの体が大きくなったり、小さくなったり、なみだの池で溺れそうになったり、ふしぎなことばかり起こって…
ふしぎの国のアリスはどんな内容?
ふしぎの国のアリスのあらすじ
夏の暑い午後、お姉さんと河岸にすわっていたアリスは、何をしたらいいのか分かりません。
大きなあくびをし誰かに見られはしなかったかと、慌てて口を押えながら周りを見渡すと…
むこうから、チョッキをきて、ネクタイを締めたウサギがやってきます。
アリスが目を丸くしていると、ウサギは走りながら、ポケットの中に入れていた時計を出して遅刻しそうだと言っています。
ウサギなのに、服を着たり、時計をもっていたり、口がきけるなんてとふしぎに思いながら、アリスはウサギを追いかけます。
ウサギは草むらの穴に飛び込むとアリスも続いて飛び込みます。
そしたら、アリスはどんどん下へと落ちていきます。
ところが、落ちていきながらアリスは考え事をしたり、壁にあった本を読み終えたりします。
どれだけ長い間おちるのでしょう。
やっと下に着いたと思ったら、今度はテーブルの上にあるガラス瓶を飲むと小さくなったりお菓子を食べると大きくなったり。
おかしなことばかり起きてしまいます。
他にもおかしな出来事ばかり起こって…
1951年初公開(日本では1953年)19世紀にイギリスのルイス・キャロルが発表した原作をもとに作られました。
構想から30年近くをかけて完成させた【ふしぎの国のアリス】
ディズニー映画の代表作です。
アリスの誕生
1862年、ルイス・キャロルはリデル家の娘3人を連れてピクニックにいきます。
キャロルはテムズ川をのぼるボートの上で、3人の少女を退屈させないために、お話をはじめました。
その話を気に入った「ふしぎの国のアリス」と同じ名前のアリスが、そのお話を書いて欲しいと頼んだのです。
約束通り、キャロルは「アリスの地下の国の冒険」と題をつけ、アリス・リデルにプレゼントしました。
その手書きの本が、何人かの有名な作家に読まれ出版するようキャロルに勧めたのでした。
そこで、キャロルは作品を書き直し1865年に出版したのが【ふしぎの国のアリス】です。
自分がお願いし手作りの本が実際に出版されたら、ルイス・キャロルもアリス・リデルも嬉しかったでしょうね。
【ふしぎの国のアリス】のキャラクター
アリス
好奇心にとんだ女の子。
白うさぎを追ってふしぎの国へ行きます。
白うさぎ
大きな懐中時計を持ち、常に時間に追われて急いでいます。
ハートの女王
トランプのハートの女王。
怒りっぽくていつも威張っています。
マッドハッター
風変わりなお茶会を開く帽子屋。
アリスをお茶に誘います。
【ふしぎの国のアリス】の作者ルイス・キャロルとゆかりの地
【ふしぎの国のアリス】を書きなおしたルイス・キャロルですが、もともとは学者なんです。
1832年にイギリス・チェシャという所で、牧師の長男として生まれました。
本名は、チャールズ・ラットウィッジ・ドジソンで、ルイス・キャロルは、ペンネームです。
オックスフォード
作品の舞台は分かりませんが、オックスフォードにはアリスのモデルとなったリデルたちと遊んだ川が流れ、アリスのグッズ専門店があったりと、ルイス・キャロルゆかりの地としても知られています。
オックスフォード大学
ルイス・キャロル自らが学び、後に教鞭を執ったオックスフォード大学。
クライストチャーチ校は、大聖堂とカレッジを併せ持ち、食堂には、ルイス・キャロルの肖像画やアリスのステンドガラスも飾られているそうです。
他にも、北ウェールズのスランドゥドゥノもアリス観光の町となっています。
ルイス・キャロルがよく休暇で訪れたといわれています。
キャラクター像を巡りながらアリスの足跡をたどれて、アリスファンなら一度は行ってみたい場所です。
あなたはどれだけ知ってる?【ふしぎの国のアリス】クイズ
ふしぎの国のアリスの白ウサギは何を持っている?
雨の日でもないのに、傘を持っています。
また常に時間を気にしておりいつも時計を持っています。
ハートの女王ってどんなひと?
いじわるな性格でおこっりっぽい
口ぐせは「首をはねろ!!」
クロケーの試合ではズルばっかりします。
アリスが出会った虫の名前は?
イモムシ(キャタピラー)
(ディズニーの)ふしぎの国のアリスの二人組とは?
トゥイードルディーとトゥイードルダム
ふしぎの国のアリスのモデルになった人物は誰?
アリス・リデル
イギリス人の紅茶好き
イギリス人は大の紅茶好き。
マッドハッターのお茶会に、アリスも呼ばれていました。
風変りなおもてなしなので、なかなかお茶を飲むことが出来ないアリスでしたが。
そんな紅茶好きのイギリス人は一日に平均4~5杯(人によっては8杯)の紅茶を飲むんだそうです。
普段はマグカップにティーバッグを入れ、直接お湯を注ぐというスタイル。
日本で人気の3段のケーキスタンドで提供されるアフタヌーンティーはめったにないようです。
勿論伝統的なアフタヌーンティーを味わう事もできますが、ディナーに匹敵する価格を覚悟しておいて下さいね。
気軽に紅茶を楽しみたい方は、「クリームティー」と呼ばれる紅茶とスコーンのセットがお勧めです。
軽い食事や休憩などにピッタリ。
こちらも十分紅茶のおいしさを味わえます。
知っておきたい【ふしぎの国のアリス】英文訳とワンポイント
アリスが穴の中に落ちている時に言うセリフ
"Hmm.What if Ishould fall right through the center of the earth and come out the other side?"
「うーん、地球の中心を通り抜けて、反対側にでたらどうなのかしら?」
What ifは「~ならどうだろう」「~したってかまうものか」という意味です。
What if I were to try?やってみたらどうだろう?
ふしぎの国のアリスが伝えたかったことは何?
当時のイギリスの児童文学
1865年のイギリスは繫栄のまっさかり。
汽車や汽船の発達で交通は便利になり、運輸も早くなりました。
人々の生活にもゆとりができ、子供の教育や文学も向上していました。
当時の子供文学というと、神と家庭への奉仕といったお堅い本ばかり。
そんな中、喋るウサギやタバコを吸う芋虫、変な帽子をかぶったその仲間達とのお茶会と、ふしぎの国のアリスは当時の人々にとってびっくりすることばかりでした。
常識にとらわれず、興味の赴くままにこの世界を探求していってほしいという願いが込められているのかもしれません。
ふしぎの国のアリスを書いた人は誰?
ルイス・キャロル
ディズニーランドファンタジーランドアリスのティーパーティー
何でもない日を祝うお茶会がモチーフになっています。
1分間に最大40回転するティーカップで楽しい体験を!!
中央のポットからはドーマウスが顔を出しています。
身長制限:なし 所要時間:約1分30秒 定員:1台4名
ディズニーランドファンタジーランド内にあるアリスをイメージしたレストランは?
クイーン・オブ・ハートのバンケットホール
ルイス・キャロルと【ふしぎの国のアリス】のまとめ
一日のうちに、アリスが大きくなったり小さくなったり、考えもしない出来事が次々と起こるので、ルイス・キャロルのお話を聞いたこどもたちはおもしろかったと思います。
現実の世の中にいながら、もう一つの国を夢見る生き方は当時も楽しかったんでしょうね。