ロンドンに来たら紅茶とともにゆっくり過ごすアフタヌーンティーを思い浮かべる方も多いのでは?
今日はロンドン本場のアフタヌーンティーで優雅なひとときを過ごすための紅茶の選び方や基本マナーについてご紹介します。
アフタヌーンティマナー
アフタヌーンティーは、スコーン、サンドイッチ、お菓子と紅茶がセットになっており、ロンドンで大人気です。
ロンドン滞在中に一度は体験したいものです。
【アフタヌーンティー】とは
伝統的なスタイルは三段トレイにスイーツ、スコーン、サンドイッチ。紅茶とともにゆっくりと楽しめます。
【クリームティー】とは
スコーンと紅茶のセット。スコーンはクロテッドクリームとジャムをつけて頂きます。
【シャンパン・アフタヌーンティー】とは
サンドイッチ、スコーン、お菓子が載ったケーキスタンド+お茶に加えて、グランシャンパンが付きます。
【ハイティー】とは
昔夕食前に食べた軽食。メイン付きなので夕食代わりにもなります。
【ティー・ハウス】とは
お茶とホームメイド菓子がメイン。
個性的なお店が人気です。
【モダンテイスト】とは
伝統スタイルをベースにさまざまな趣向を凝らしたアフタヌーンティー・セットです。
新しいスタイルの仕上がりが人気でメンズメニューもあります。
【アフタヌーンティー】の予約について
予約が可能な店は出来る限り予約をして言った方がベター。
事前に直接出向いて予約をしてもOKです。
【アフタヌーンティー】の時間にご注意を
通常は15時~18時くらいですが、最近は12時からオープンしているお店もあります。
決まった時間に入店しないとアフタヌーンティーのメニューが注文できない可能性もあるので、ご注意を。
【アフタヌーンティー】のドレスコード
基本的にはTシャツとジーンズという服装は避けた方がいいでしょう。
ネクタイまではいきませんが、ジャケットは羽織っていきたいですね。
【アフタヌーンティー】の注文の仕方
2人で訪れてひとりはセット、もうひとりはティーだけ注文してシェアするのはマナー違反です。人数分注文しましょう。2人で注文した場合はひとつの3段トレイに2人分をまとめて持ってきてくれます。
【アフタヌーンティー】の3段トレイは下から順番に
一般的なトレイは下段にサンドイッチ、中段にスコーン、上段にケーキが乗っています。厳密に決まっているわけではありませんが、下段・中断・上段に食べていくのが暗黙のルールとなっています。
中段のスコーンはナイフで真横に切り、開いたとおろにクリームやジャムを塗っていただきましょう。
紅茶の選び方
茶葉のサイズ
オレンジ・ペコorange pekoe(OP)
茶葉の大きさを表すグレードのひとつ。
細長くて7~12㎜程度の長さ
ペコpekoe(P)
幅が広く、オレンジ・ペコと同じ程度の長さの茶葉
ブロークン・オレンジペコboroken orange pekoe(BOP)
オレンジ・ペコをさらに細かくカットした茶葉
定番の紅茶
一度は名前を耳にしたことがある英国紅茶です。
ダージリンティー
インド東北部原産の茶葉。香りと味のバランスがおいしい。
ストレートで飲むのが一般的な飲み方。
アッサムティー
インド東北部アッサム原産の茶葉。
味が濃いのでミルクティーに合います。
アールグレイティー
中国産などの茶葉にベルガモットで香りづけしたもの。メーカーによって風味が違います。
イングリッシュ・ブレックファストティー
朝食用にブレンドされた強めの紅茶。こちらもミルクティーにして飲むのが一般的。
セイロンティ
スリランカの紅茶。栽培する場所の標高によって3つに分類されています。
紅茶の飲み方
茶葉を選べることが多いですが、ミルクで飲むのが基本(ミルクは冷たいです)日本によくあるレモンティーは一般的ではありません。
お茶を継ぎ足す場合はポットからティーカップへ自分で注ぎます。
茶器やティーセットの名前
紅茶を頂く時の道具の名前についてご存知でしょうか。
いくつかご紹介しておきます。
ティー・ポット
紅茶用ポット。陶磁器が理想的ですが、レストランなどではステンレス製のものも多いです。
ティーカップ&ソーサー
カップと受け皿。昔の貴族はカップのお茶をソーサーに移して飲んでいたとか…
ティー・ストレイナー
茶こし器
ホット・ウォーター・ジャグ
ティーポットに追加で入れるお湯のポット。
クリーマー/ミルク・ジャグ
ミルクティー用のミルクを入れる容器
マグ
普段から紅茶をたくさん飲むイギリス人たちは自宅では大きなマグカップを使う人が多いです。日本でも同じですね。
キャディ・スプーン
茶さじのこと。茶葉をすくい、ティーポットへ
ティー・キャディー
茶葉を保管する容器
シュガー・ポット
砂糖を入れる容器
ティー・コージー
ポットにかぶせる保温用のカバー
ティー・マット
保温などのためにティーポットの下に敷くマット
英国にある人気店&カフェ
イングリッシュ・ティールーム
ブラウンズホテルの入口は地図上でわかりにくいですが、グリーンパーク駅前のピカデリー通りから見て、建物右側の道沿いになります。
アガサ・クリスティーが「バートラム・ホテルにて」執筆中にアフタヌーンティーを楽しんだことで有名です。
スイーツが豊富で食べ放題。
出てくる種類・量の多さは食べきれないくらいで食べたと思ったら次々とおかわりを持ってきてくれます。
キャピタル
イギリスの伝統的なアフタヌーンティーを楽しめます。
温かみのある店内は座席数が16席と少ないのでスタッフのサービスも行き届いています。
オランジェリー
ケンジントン・ガーデンの中でアフタヌーンティーを楽しめます。
オランジェリーとはオレンジ温室という意味。
ここでは1704年にアン女王が作らせた由緒あるものです。
コリンズ・ルーム
ナイツブリッジにある高級ホテル、バークレーにティールームで味わえるアフタヌーンティー。
毎年の最新ファッションコレクションをモチーフにドレスやカバン、シューズなどをかたどったケーキがトレイに飾られます。
プロムナード
ハイドパークに面したホテルの中でもひときわ高級感にあふれた高級ホテルで伝統的なアフタヌーンティーの雰囲気を味わえます。
スコーンは冷めない様、シャンパンとサンドイッチからサーブされ、その後にスコーンとお菓子がでてきます。
フォイエ
マライア・キャリーやマドンナなど、世界の有名なアーティストや貴族が宿泊するロンドン最高級五つ星ホテル。
1920代にデザインされたアールデコ様式のインテリアは優雅そのもの。
入口は大きなユニオンジャックを目印に。黒と白の市松模様が美しい大理石のロビーはセレブの気分を味わえます。
天才的ヘッド・シェフが作り出すお菓子が人気。
お勧めはシャンパンアフタヌーンティ。大人気なので予約必須。
サンダーソン
繁華街にあるデザイナーズホテル。サンダーソンというイギリスで有名なファブリック・ブランドの元本社だったビルを有名な建築家、フィリップ・スタルクが大規模なホテルとして改装。コートヤード・ガーデンは、そのサンダーソン・ホテルの中庭にあるレストランバーで夜にはライトアップされます。
リップ型のオブジェが迎えてくれるエントランスや水のせせらぎがとても心地よいテラス。
注目はなんといっても「不思議の国のアリス」をイメージしたマッドハッターズのアフタヌーンティー。アリスをイメージしたマッドハッターズ・アフタヌーンティーは是非食べてみたいです。
ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロン
フォートナム&メイソン内のティールーム。
アフタヌーンティーでも有名ですが、夕方のハイティメニューも捨てがたいメニュー。
リフォーム・ソーシャル&グリル
男性向けのアフタヌーンティーも人気です。ミニステーキやサンドイッチがあってスイーツはやや少なめ。勿論、女性もオーダーできます。
香り高い紅茶に優雅に盛り付けられたアフタヌーンティー。
伝統と格式あるクラッシックホテルで味わうアフタヌーンティーはどれも素敵。
予算や好みなど、あなたにぴったり出合う本場イギリスでの優雅なひとときを味わってみてください。