ガネしゃん

「人生に悔いはない」生き方がしたい主婦です。

【世界遺産】登録基準4のみにはどんな遺産があるのか

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私が素晴らしいと思うものは、夫や子どもたち、友人や海外の人たちにも同じように素晴らしいと思ってもらえるのでしょうか。

その価値を表すものとして「世界遺産条約履行のための作業指針」があります。

そこには、世界遺産の登録基準や世界遺産の登録の手順、危機遺産の登録基準などが定められています。

登録基準には1~10の登録基準がありますが、今回取り上げる世界遺産は【登録基準4】のみの世界遺産です。

【登録基準4】とは

人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または化学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本。

 

建築技術や科学技術の発展を証明

 

ボローニャのポルティコ群

イタリア北部の都市ボローニャ。

イタリア最古といわれるボローニャ大学がある都市です。

 

ポルティコとは屋根のついた柱廊・回廊。

木造のものや、石造り、レンガや鉄筋コンクリート造のものもあります。

 

これら全部を合わせるとアーケードとしては世界1の長さで、11~12世紀から現代の都市として商人たちが、雨にぬれずに商いを行い発展させてきたんですね。

 

戦争で空爆を受けたにも関わらず、綺麗な町並みが残っているというのは素晴らしいことです。

 

【登録基準4】のみの理由について考える

商人たちが、アーケードによって雨にぬれずに商いを行うことが出来たという建築技術が登録基準だったようです。

 

 

セレナ―・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会

ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会は、チェコのボヘミア地方とモラヴィア地方のベネディクト教会。

 

プラハ出身の建築家・画家のヤン・サンティーニ=アイヘルの傑作とされています。

 

1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。

 

1719年、ローマ・カトリック教会によるヤン・ネポムツキーの列聖調査において、その舌が朽ちていないことが宣言された年、ゼレナー・ホラ(「緑の山」の意)において、殉教者ヤン・ネポムツキーを記念する教会の建設工事が始まった。これはジュヂャール・ナト・サーザヴォウのシトー会修道院の大修道院長、ヴァーツラフ・ヴェイムルヴァ(Vaclav Vejmluva, 1670年 - 1738年)によるものである。

 

中世のゼレナー・ホラにはシトー会の修道院があり、近郊のネポムク出身のヤン・ネポムツキーもこの修道院で学んだ。しかし、これがフス戦争で焼失したため、ジュヂャール・ナト・サーザヴォウに新たにシトー会修道院が建設された。

このことから修道院とゆかりのある殉教者に捧げる聖堂として聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会がゼレナー・ホラに建設されることとなった。

 

1720年にヤン・ネポムツキーが列福されると、教会はまだ建設中だったにもかかわらず、1722年に献堂された。

この聖人を記念する聖堂としては最初期のものである。

多くの巡礼者を集め、1769年に完成した。

 

教会は1737年と1783年に2度、大火に遭った。

1784年、皇帝ヨーゼフ2世はジュヂャール・ナト・サーザヴォウのシトー会修道院を解散させた。

その後もシトー会は1792年から1793年にかけて聖堂の屋根やファサード、1794年から1802年にかけて回廊の修復を行ったが、資金難から屋根部分の修復は完全には行われず、そのデザインはオリジナルよりも簡素なものとなった。

 

ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会 - Wikipedia

 

この教会には聖ヤン・ネポムツキーにまつわる象徴が、内部の装飾に反映されています。

 

数字の5と3の意味

教会全体は5つの角のある星形の聖堂や5つの門があります。

また回廊内には、5角形の小礼拝堂が5つ。

そしてそれらを点としたときに5角形になるように並んでいます。

 

なぜ5なのか。

 

数字の5というのは、聖ヤン・ネポムツキーの象徴の1つといわれています。

 

その中の一説に、聖ヤン・ネポムツキーが王の怒りをかい、殉職。

 

ヴルタヴァ川に遺体を投げ捨てられました。

 

その時、空に5つの星が輝いたという説です。

 

また聖堂には丸みを帯びた正3角形の窓があります。

 

なぜ3なのか?

 

聖ヤン・ネポムツキーの頭上に3人の小さな天使がいます。

 

そして丸みを帯びた正3角形の窓から聖人に向かって光が入ります。

 

この数字の3は、三位一体を表しているということですが、彼が53歳で亡くなったということから、5と3との説もあります。

 

真相はどうなのでしょうか。

 

主祭壇や聖堂の外観や回廊などに星形の装飾があります。

 

なぜ星なのか?

 

これらは、ローマ・カトリックで星を象徴とする聖母マリアなどにも表されていて、8つの角のある星も5つ。

 

これは「シトー会」という意味だそうです。

 

聖堂のクーポラ(丸天井)には炎に囲まれた舌が描かれています。


これは聖ヤン・ネポムツキーの聖遺物である、ということと、王妃の秘密を明かさなかったという伝説もあります。


聖堂には鞘に収められた剣のような形の窓があって、これらも聖人の舌を象徴したものといわれています。

 

【登録基準4】のみの理由について考える

歴史上の建築物として代表的なものとしてゴシック様式とバロック様式の移行期の建築様式を代表する卓越した建造物という理由で【登録基準4】のみだそうですが、他の基準があってもいいような気がします。

まだまだ分からないことばかりです。

 

 

 

世界遺産には人類にとって、現在だけでなく将来世代にも共通した重要な価値を持っています。

 

これからも世界遺産を学びながら可能な限り、実際に世界遺産がある場所を訪れて感じた事を書いていきたいと思います。