ガネしゃんです。
ご覧いただきありがとうございます。
劇団四季のオペラ座の怪人を鑑賞後、映画との違いを観たくなり1943年バージョンと2004年バージョンを観ました。
今回は1943年バージョンの【オペラの怪人】の感想です。
こちらは、「オペラ座の怪人」ではなくて、「オペラの怪人」となっていて、内容も若干異なっています。
あらすじ(ネタバレあり)
エリック・クローダン(クロード・レインズ)は20年来のパリ・オペラ座交響楽団員を指の病気を理由に解職させられます。
実は彼は、オペラ座のプリマドンナ、ビアンカロリの代役を勤めるクリスティン・デュボア(スザンナ・フォスター)の隠れた実父で匿名で高額の娘のレッスン費を稼いでいました。
解雇後も彼は必死でレッスンや生活のためにと以前からピアノ演奏曲を書き上げたものを、音楽出版社に持ち込みます。
‥がいくら待っても返事がないため部屋の中を覗いてみると自分の作曲が別の書き手にされ、騙されたと知り、悔しさのあまり思わず相手と取っ組み合いの喧嘩になります。
出版社のプレイエルを殺害してしまったエリックは彼の女秘書に硫酸をかけられ、顔に火傷を負い見るも怖ろしい恰好になってオペラ座の地下室に逃げ込んでしまいます。
以来彼は発狂状態で娘の身を思い詰め、ビアンカロリを眠らせてまでもクリスティンを舞台に立たせようと図るのですが…
それが失敗すると今度はビアンカロリを殺し、更に劇場の大シャンデリアを落として大混乱を巻き起こしてしまいます。
これらの犯行はすべて黒マントの仮面姿で行なわれていたので世人はオペラ座の怪人と呼んで恐怖に陥ります。
一方クリスティンに恋するオペラ歌手のアナトール(エドガー・バリア)はクローダンをおびき出すために彼の作曲した協奏曲の演奏をフランツ・リストに頼むことを提案。
自身の曲を聞いた地下室のクローダンは、連れ込んでいたクリスティンに無理やり主題のメロディを歌わせるのですが、彼女はそれが幼い日の想い出に連なることに気づきます。
けれども彼が父親だという事には気づきません。
そこへ、ラオールとアナトールが駆けつけます。
ラオールの射った1弾はそれて、壁が轟然と崩れて怪人はその下敷となってしまいます。
その後クリスティンは亡き怪人に親愛の情を覚えつつ、立派な歌手に成長していくのでした。
【オペラの怪人】のみどころ
パイプオルガンが鳴り響く「オペラ座の怪人」ではなくて1943年バージョンの「オペラの怪人」
第二次世界大戦中にアメリカ人はこんな作品を作っていたのだなあ!!ということに感動します。
部分的に赤ばかりが目立つシーンや青ばかり目立つシーンもあって時代を感じますが、ファントムの隠れ家が崩れるところは、結構迫力がありますよ!
クリスティーンが着ている服や装飾が綺麗すぎてそちらにも見入ってしまいました。
素人目線ですが、服の生地や装飾といい、上等で「え~もん使ってんなぁ~」という感想です。
良い映画や舞台を観るということは、こういった本物を使用しているからこそ表現され、本物を見て確かな目を養っていくんだなと思います。
【オペラの怪人】の感想
ストーリーは怪人二十面相的なクラシックホラーといった感じ。
ヒロインのクリスティーヌは、歳の近い警官ラウルとオペラ座で主演男優を務めるアナトールとの三角関係にあり、オペラ座の怪人エリックはほとんど認知すらされていない存在。
まあファントムの人間時代やファントムになった理由は描かれて、心情的には分かりやすくなっています。
クリスティーンを巡る警官とバリトン歌手アナトールが、そっくりだけどセリフも動作もシンクロしててオモしろいです。
結構あの2人好きかも笑。
三角関係の終わりや怪人の最後もなんか全部潔くて、全然暗く無いオペラ座の怪人でした。
簡単にまとめると、有名なあのオペラ座の怪人物語ではなくて、初老のおじさんが酷い目にあうけど娘のために罪をおかしてまで自分の思い通りにし、三角関係にあった2人の男性は恋に破れ仲直りして終わる話。
ファントム、あまり気持ち悪くないな〜と思ったら親子だからなんですね。
ファントムじゃなくてエリックとして娘を見守りすぎた結果…って感じです。
ちょっと過保護過ぎパパ。
シャンデリアを落とす所はシュールすぎ。
あんなずっとギコギコせんでも。
それにしても、クリスティーヌもてすぎです。
彼女に恋するラウルとアナトールの顔が似てて混乱します。
終始コミカルやったけどオペラ座の怪人にコミカルは合わないかな…
最後おっさんずラブやし。
給料の全額程の高額なレッスン代はエリックパパが払ってたってことなのに、クリスティンは「私はなんでレッスンうけれてるの?」って考えなかったのかな?とついお金のことを考えてしまいました。
クリスティンは、自身はレッスン代を払ってなくても無料でレッスン受けれてラッキーとか思ってたってことかしら?
エリック作曲の協奏曲、素敵な曲です。
それとまさかのリスト登場!
リストの時代なのね〜と感じます。
一応オペラ座の怪人を原作にはしてるのですが、なんとなーく話が違うので、オペラ座の怪人を観たい人には、どうかなと思います。
顔が焼かれるのとシャンデリア落ちるとこはちゃんと守ってますけどね。
疑問に思う事はあるけど、観て良かった映画です。
あんなノコギリでシャンデリアの鎖が切れるのか?とは思ったけど。
あと一応顔が酸で焼けるけど、ぶっかかった量などを考えると範囲少なすぎる?
歌がやたらと多いんだけどミュージカルってかんじではなくただ歌ってるだけのシーンが多くて途中少し飽きてくるかもしれません…
劇団四季の感想はこちら👇