ガネしゃん

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日本の世界遺産【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】を歩く

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世界遺産で注目される長崎市の人気エリアの大浦天主堂は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として2018年に世界文化遺産に登録されました。

 

世界遺産で注目される【大浦天主堂】ですが、背景には悲しい過去がありました。

 

【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】

【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】は、10の「集落」と「城跡」と「聖堂」1つずつという全部で12の構成資産が2県6市2町に点在しています。

 

構成資産は大きく4つの時代「始まり」「形成」「維持、拡大」「変容、終わり」に分かれています。

 

今回は1865年に浦上地区の潜伏キリシタン達が「大浦天主堂」を訪れ信仰を告白した歴史的な場所に実際に訪れた感想です。

 

祈りの丘絵本美術館

長崎市に到着して最初に訪れたのが大浦天主堂。

 

1865年3月、キリスト教徒だと打ち明けた使徒発見の場所になります。

 

途中、国内外の絵本の原画を展示する美術館【祈りの丘絵本美術館】がありました。

 

1階にある書店では約1万冊もの絵本が並んでいます。

 

大好きな絵本がたくさんあり、何時間でも滞在できる空間でした。

 

かわいいイラストで描かれたハンカチやカレンダーなど、グッズもたくさんあります。

 

興味がある方は大浦天主堂を訪れる前に、覗いてみてください。

 

 

住所:長崎市南山手町2-10

休み:月曜日

時間:10時~17時30分(最終入館17時)

 

大浦天主堂のここに注目

絵本館を後にし、大浦天主堂へと向かいます。

 

徒歩にして数分。

 

大浦天主堂は国宝でもある白亜の教会です。

 

大浦天主堂は、幕末の開港を機に在留外国人のために建てられました。

 

2世紀にわたって潜伏していたキリスト教信者たちがやっと信仰を打ち明けた奇跡の瞬間の舞台となった世界遺産の教会としても有名です。

 

建物は高い尖塔をもった、ゴシック様式(天井の高さと光りを追求した建物で建物そのものが、「神は光なり」というキリスト教の世界観を表しています)

 

壁は、当時最先端だった長崎製造のレンガを使用していて、薄くて長いので、「こんにゃくレンガ」と呼ばれていました。

 

その上に漆喰が塗られてあります。

 

 

屋根

外観の屋根は日本人の大工さんが手掛けた瓦葺の純和風になっていて、「天主堂」と金色の文字で書かれてあるのか、隠れた日本人信者の存在を意識して創建当時から日本語で掲げられたいたそうです。

 

日本之聖母像

 

正面に見える聖母像は、「信徒発見」のニュースを祝って、フランスから贈られてきたものです。

 

慶応元年(1865)に安置されました。

 

外観のチェックが終わったら、中へと向かいます。

残念ながら写真撮影はNGだったので、文章のみの感想となります。

正面大門扉

正面には、創建当時の大門と呼ばれる分厚くて大きな扉があります。

扉には植物の彫刻が施されています。

彫刻が素晴らしいのですが、手入れは念入りにしないと大変そう。

 

ステンドグラス

この日は青天で午後に訪れたこともあり、教会のステンドグラスから太陽の光が差し込む光は言葉に言い表せないほどの美しさでした。

 

教会にあるステンドグラスは、「十字架のキリスト像」。

 

キリスト教ではありませんが、なにかこう心に響くものがありました。

 

当時ここでキリスト教徒だと打ち明けたその瞬間、お互いにどんな気もちだったのか等を考えると登録基準(ⅲ)の文明や時代の証拠を示す遺産として、歴史を感じます。

 

リブ・ヴォールト天井

天井は、柱を少なくして広い空間を作り出すことが出来るリブ・ヴォールト(柱を少なくして広い空間を作る様式)天井と言われるもので、教会そものが広く感じます。

 

欧米では石を積んでアーチを造る方法ですが、ここでは木製の柱から竹をつかって曲線をつくり、漆喰で書食べた日本古来の方法で建築として建てられています。

竹のしなやかさが活かされているんですね。

 

日本二十六聖人殉教図

信仰を貫いた26人の信者が西坂の地で処刑される様子を描いた油絵。

 

この姿は、当時の痛みや苦しみが訪れた人それぞれに感じることがあると思います。

 

教会には26人聖人のお骨も安置されているそうです。

 

信徒発見の聖マリア像

主祭壇右の小祭壇。

 

信仰を守り続けたキリシタンの子孫が初めて目にしたマリア像です。

 

マリア像の美しさに目を奪われます。

 

最後の晩餐のレリーフ

最期の晩餐のレリーフと脇祭壇には6つの像が、聖堂には正面の主祭壇に加えて、脇祭壇があります。

 

信者が多い教会ではここでも祈りを捧げていました。

 

大浦天主堂には6つの小祭壇があって、それぞれに像が安置されています。

 

壁にはプティジャン神父(26聖人の殉教地を探しながら大浦天主堂を完成させた)の墓碑があり、大浦天主堂の地下に眠っています。

 

祭壇右側には、信仰を守り続けたキリシタンの子孫が初めて目にしたマリア像や、最後の晩餐のレリーフ、イエズス聖人像、聖ヨゼフ像、聖ベルナルド像、聖フランシスコ・ザビエル像の像が安置されています。

 

思ったよりも見る箇所が多く、予定よりも長く滞在してしまいました。

 

国宝 大浦天主堂 公式サイト

 

おすすめのおみやげ

見学後最後に訪れたのは、大浦天主堂キリシタン博物館。

 

「旧羅典神学校」と「旧長崎大司教館」をリニューアルし、信仰を伝える博物館としてオープンされています。

 

大浦天主堂キリシタン博物館内には、天主堂にちなんだパッケージデザインのお菓子や文具、Tシャツなどが揃います。

 

 

CONFEITO

初めてに本に伝わった「こんぺいとう」はハーブの種を使用していたことから、ひと粒ひと粒がハーブの形になっています。

 

ソーダ味など5種類の味を楽しめます。

 

 

アロマミスト「聖夜のしずく」

全5種類の空間用アロマミスト

 

不安やストレスから解放し心を落ち着かせてくれる空間用アロマミストで、古くから瞑想に用いられてきたフランキンセンス(乳香)が安らかで平静な感情へと導いてくれるそうです。

 

私は、ラベンダーとオレンジの香りを選びました。

 

デザインもかわいくて、気に入っています。

 

五三焼カスレラ1号

卵の風味が高い、博物館限定のカステラで残り3つとなっていました。

 

気持ちの問題かもしれませんが、味は美味しいと思います。

 

キリシタン博物館 公式サイト

 

大浦天主堂見学後、最終日には長崎市内にある日本二十六聖人記念館へと訪れました。

後日記事にしたいと思います。

 


www.youtube.com

 

参考にさせて頂いたもの

世界遺産とは – 世界遺産検定