ガネしゃんです。
ご覧いただきありがとうございます。
私は祖父との思い出はありません。
父方の祖父は父が高校3年生の時に亡くなっています。
母方の祖父も私が物心つくころには亡くなっています。
小さいころ、おじいちゃんとの思い出があったらまた感じ方が変わったのかなぁ~なんて思いながら読みたい絵本を選んでみました。
1.とっときのとっかえっこ
作: サリー・ウィットマン
絵: カレン・ガンダーシーマー
訳: 谷川 俊太郎
出版社: 童話館出版
あらすじ
バーソロミューは、ネリーのお隣に住むおじいさん。
ネリーが赤ちゃんだったころ、毎日ネリーをカートに乗せて散歩に連れていってくれました。
ヨチヨチ歩きのネリーとだって一緒だ。
バーソロミューが杖を使うようになっても二人は一緒に歩きました。
ゆっくり、ゆっくり、階段を上るときは二人ともてすりをつかんで。
ネリーが小学生になった頃、バーソロミューは階段でころんで入院。
しばらくして車椅子に乗って退院してきました。
感想
幼少時の頃、愛情深く育った子は大きくなった時に、当たり前のこととして相手に優しく接することが出来るそうです。
小さかった頃ベビーカーを押してくれていた隣のおじいちゃんがだんだんと年をとり、車椅子を使うように。
ネリーは小さいころやってもらっていたように、今度はバーソロミューの車椅子を押してあげます。
信頼と安心感。
とっかえっこをしても今も昔も変わらないのは、私の父と息子をみていつも感じています。
2.おじいちゃんの口笛
作:ウルフ・スタルク
絵:アンナ・ヘグルンド
訳:菱木晃子
あらすじ
おじいさんはブタの足を食べますよね?
ベッラにはおじいちゃんがいません。
友達のウルフにおじいちゃんってどんなことをするのか聞くと、「そうだなぁ。珈琲をごちそうしてくれるだろ。ブタの足を食べるだろ」って言います。
ベッラは、ウルフと一緒にろうじんホームへいき、ひとりのおじいさんをみつけて聞きました。
「こんんちは!おじいさんはブタの足を食べますよね?」
そのおじいさんはブタの足は食べないけれど、ベッラのおじいちゃんになってくれました。
感想
おじいちゃんがいないベッラの気持ちはおじいちゃんがいなかった私には分かります。
そんなベッラのためにぼくはおじいちゃんが手に入れられる所へ案内してくれます。
そこは老人ホーム。
お互い家族ではないけれど、おじいちゃんと孫として心は通じ合う。
ベッラの素直さやおじいちゃんの優しさは、本当の家族でなくても通じる何かがあります。
そんな関係っていいなぁと思います。
3.おじいちゃんのゴーストフレンド
文:安藤みきえ
絵:杉田比呂美
あらすじ
死んだ友達のまぼろしを見るおじいちゃん
「ここには不思議なチカラがあるような気がするんだ。
そこのまんなかにたてば、おじいちゃんの病気がなおるって感じがするんだよ。
ばかみたいかもしれないけど」とテッちゃんは言いました。
公園のはずれに、電線をささえる高いてっとうがあります。
ピラミッドのようなそのかたちのまんなかには、不思議なチカラが集まるんだそうです。
死んだ友達のまぼろしを見るようになってしまったテッちゃんのおじいちゃん。
ぼくはテっちゃんといっしょにおじいちゃんをなかに立たせます。
感想
おじいちゃんの心に寄り添う。
心に寄り添うって大切な事ですね。
人の気持ちは、本人でないと分かりません。
今をしっかりと生きるのか、昔の思い出の中にいるのがいいのか。
あなたなら、どう思いますか?
4.おじいちゃんの桜の木
文:アンジェラ・ナネッティ
絵:アンナ・バルブッソ/エレナ・バルブッソ
訳:長野徹
あらすじ
いろんなことを教えてくれたおじいちゃん
トニーノはいなかのおじいちゃんが大好きでした。
トニーノはおじいちゃんにいろんなことを教わりました。
目を閉じてじっくりと耳をすませば、木の葉のこすれあう音やみつばちのブンブンという音が聞こえてくること。
木も呼吸していること。
そして上手な木登りのしかた。
だから、おじいちゃんが大事にしていた桜の木のフェリーチェがたおされそうになったとき、トニーノは木のてっぺんにのぼって守ろうとしたのです。
感想
ママが生まれた日に植えられた桜の木。
おばあちゃんを亡くし、その上桜の木まで。
元気がなくなるおじいちゃん。
おじいちゃんとの思い出と桜の木を守ろうとする少年の優しい心が素敵です。
5.ヨーンじいちゃん
文:ペーター・ヘルトリング
訳:上田真而子
あらすじ
おかしな三角の布がついた水泳パンツ
ラウラとヤーコブの家に、ヨーンじいちゃんがやってきました。
じいちゃんは、かあさんのおとうさん。
歳をとったので、いっしょにくらすことになったのです。
「んのっ、おまえらに会うのをえちばんたのしみにしていたんだ」とじいちゃんはいいました。独特のおかしなしゃべりかたです。
じいちゃんは、へやの模様がえをしたり、おかしな三角の布がついた水泳パンツで、プールにいったり。
なんといわれようと、なんでも自分の好きなようにやってしまいます。
感想
人生の最後はどこで過ごしたいのはどこなのか?
私は家族と一緒に過ごせると幸せなのかなと思いました。
登場人物に良い人はいません。
みんなどこか欠点がある人間です。
だからこそ魅力があって誰かと暮らすということは、良い事ばかりではなくて、めんどうな事もたくさんあるということ。
けれど、そんな当たり前にいる人がいなくなってしまうと、一番寂しい。
是非、自分の家族にあてはめて読んで下さい。
6.ナゲキバト
文:ラリー・パークダル
訳:片岡しのぶ
あらすじ
ハニバルは両親を交通事故でなくした。
ハニバルは9歳のときに両親を交通事故でなくし、そのあとすぐにおじいちゃんにひきとられました。
アメリカ南部のいなか町にひとりでくらしたいたおじいさんは、ハニバルをとてもかわいがり、いろいろなことを教えてくれました。
この物語は、大人になったハニバルがおじいさんとくらした日々を回想するかたちで書かれています。
たんたんと語られているのに、熱い感動に心を揺さぶられる本です。
感想
後悔していることがあるとき 支えとなる一冊です。
誰にでも失敗はあります。
そんな時にどう向き合うか?
愛情深く優しく語りかける祖父の人柄が素晴らしい。
何故ここまでの人柄になれたのでしょうか。
罪悪感を抱いたとき、こんな人が身近にいてくれたら、どれだけ心救われるんだろう。
何度も読み返したい1冊です。
7.おじいちゃん
作: ジョン・バーニンガム
訳: 谷川 俊太郎
あらすじ
元気なころのおじいちゃんと孫娘のなにげないやりとり。
感想
たくさん一緒に過ごしたおじいちゃん。
いっぱい一緒に遊んだおじいちゃん。
思い出がいっぱい。
私にはおじいちゃんと過ごした幼少期はありませんが、父や子供達が過ごした日々はたくさんあります。
年を重ねていくたびに、思い出は細かいところが思い出せなくなってしまいます。
それでも記憶の断片は残っていると思うと、それはそれぞれの宝物なんじゃないかなと思います。
8.だいじょうぶだいじょうぶ
9.いいからいいから
作:長谷川義史
あらすじ
突然やってきたカミナリの親子。
にもかかわらず「いいからいいから」と、もてなすおじいちゃん。
カミナリにおへそをとられても「いいからいいから」のおおらかさ。
肩のちからがぬけることまちがいなし。
感想
何でも「いいからいいから」と受け入れてしまうおじいちゃん。
ほんまにえーのん?って思うけれど、、
でもいいからいいからは魔法の言葉。
本当に「いっかー!」という気持ちになってきます。
10.おじいちゃんのくしゃみ
作:阿部 結
あらすじ
おじいちゃんのくしゃみは世界一
いつも大迷惑なおじいちゃんの大きなくしゃみ。
けれども、じつは、すごいことができるくしゃみなんです。
くしゃみの勢いで、木の上のりんごを落とせるし、猛獣を追い払えるし、なんと空を飛んでどこにでも行けるのだそう。
女の子は信じませんが、おじいちゃんは大きなくしゃみをしたかと思うと、空高くどこかへ飛んでいってしまいました。
おじいちゃんは、いったいどこへ?
おじいちゃんと孫娘の微笑ましい交流を描いた、ユーモアあふれるお話です。
感想
おじいちゃんの表情、おじいちゃんのくしゃみはサイコーです。
暗めの考えさせられる本の紹介が多くなってしまいましたが、こちらは面白くて笑ってしまいます。
どんなお話であれ、おじいちゃんは最高です。
是非一緒にご覧くださいね。
母方の祖母も祖父が亡くなってからすぐに亡くなってくるので、
父方祖母だけがたった一人のおばあちゃんでした。
こちらはおばあちゃんと読みたい絵本です。☟