平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群は、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5資産からなります。
日本の世界遺産・文化遺産は21件ありますが、私はその半分は、未だ訪れた事がない場所になります。
岩手県にある平泉もその1つです。
【平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群】
中尊寺金色堂と聞いて思い浮かぶのは、金色に輝く黄金の阿弥陀堂。
世界遺産を学んだことで以前より少し知る事ができました。
【平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群】の構成資産
毛越寺(もうつうじ)
平泉駅から0.9㎞。バスで3分。
12世紀中ごろに2代基衡が造営した寺院。
平安様式の造りや「大泉が池」を中心とした当時の作庭技術を集めた浄土庭園があります。
観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
毛越寺から0.2㎞。徒歩1分。
庭園が残るのどかな史跡公園がある
中尊寺(ちゅうそんじ)
観自在王院跡から2.1㎞。バスで7分。
戦いで無くしてしまった全ての人々、死んでしまった全ての生き物の御魂を極楽浄土に導き、この地方に輪をもたらすべく建立されました。
阿弥陀如来の極楽浄土を金箔で表現された金色堂。
無量光院跡(むりょうこういんあと)
中尊寺から1.6㎞。バスで6分。
金鶏山はここから眺めます。
金鶏山(きんけいざん)
浄土庭園において、仏国土を空間的に表現する際の中心的役割。
ここから平泉駅まで2.1㎞。バスで4分。
中尊寺金色堂にいったらみてみたい所
その昔、平泉で産出された良質の金はその黄金文化を平泉の町にもたらしました。
現在当時の建物で残っているのは、金色堂のみ。
金や螺鈿をふんだんに使った創建当初のまま残る唯一の建物です。
創建当時の華やかな姿が思い浮かびます。
浄土思想とは、死後に極楽浄土に生まれることを目指す仏教の考え方です。
奥州藤原氏のもとで栄え、浄土信仰に基づく仏教文化とういうことで、登録基準は、文化交流を証明する遺産(ⅱ)人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産の(ⅵ)になります。
あのマルコ・ポーロが日本を「黄金の国」とよんだきっかけが中尊寺の金色堂だったといわれるほど、豪華絢爛だったんでしょうね。
金色堂は、金箔だけでなく、螺鈿や漆、象牙や彫刻などの装飾も施されていて保管され、リアルな極楽浄土の世界といった感じ。
見学はガラス越しで観ることができるそうです。
ココがポイント!!格天井(ごうてんじょう)
金箔の織り上げ式格天井。
飾りの金具や漆塗りの螺鈿細工はじっくりみてみたいものです。
巻柱(まきばしら)
中央段を囲んでいる4本の柱には、宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)が描かれています。※中国に起源を持つ自然界の花や葉を描いた模様のこと
格狭間(こうざま)
須弥壇(しゅみだん)(仏像等を安置するために一段高く設けられた場所のこと)の側面には、金銅板を打ち出して作ったクジャクや草花の彫刻があります。
クジャクは仏教のシンボルの1つになっています。
金色堂内部には、奥州藤原氏3代の棺が納められています。
中央段に初代清衡、西南壇に2代基衡、西北壇には3代秀衡です。
中尊寺散策所要時間は2~3時間
中尊寺に行く事があれば、そこでしか味わえない独特の空気を味わいたいものです。
リアルな極楽浄土がすぐそこにあるようなそんな雰囲気を味わいながら散策するのが楽しみです。
行きは急な上り坂が続くそうなので、周囲の景色を眺めながらゆっくり歩きたいです。
拝観料は大人1000円となっています。
参拝のご案内 │ 参拝・アクセス │ 関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
参考にさせて頂いたもの