ガネしゃん

「人生に悔いはない」生き方がしたい主婦です。

旅に役立つ!!【世界遺産】に関心を持ってみる

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世界には、数多くの素晴らしい遺産がたくさんあります。

その素晴らしい世界遺産の出来事に少しだけ関心を持ってみませんか?

旅が好きなら、旅がもっと楽しくなりますよ。

世界遺産と言えば

世界遺産といえば真っ先に思い浮かぶのが、世界的に有名な場所を思いだします。

エジプトのピラミッドやフランスのモンサンミッシェル、アメリカのイエローストーン等が有名です。

 

私は最初、そういった有名な場所や古い建造物を残していくのが世界遺産なんだと思っていました。

ただなんとなく、ざっくりとした感じで世界遺産のある国や地域に訪れた際も、(あ~これが有名な世界遺産なんだ)としか思わずに見学していました。

 

が、実際に世界遺産について学んでみると、(なるほどこういうことだったのか)とか(せっかく行ったのに、こういう所もみておけば良かったな)と後悔するところも沢山ありました。

 

なので、次から世界遺産がある場所へ訪れる際は、どういった点が世界遺産として登録されたのかな?と学んだことによって関心を持つことで、より旅行が楽しくなると思っています。

 

世界遺産について考える

円安等で海外からの観光客も増え、国際化の時代となりましたが、ウクライナ侵攻の問題や地震や山火事等、問題は山積みです。

 

世界には、数多くの素晴らしい遺産がたくさんあります。

 

私は旅行が好きで、何度か世界遺産がある場所へも訪れた事がありますが、最近その素晴らしい世界遺産を少しでも多く後世に残していくためにはどうしたらいいのか?と考えるようになりました。

 

それは1人でも多くの人が、世界遺産を知る事だと思います。

 

世界の多様性に関心を持ち、理解する事が大切なのではないかと思います。

 

そこで世界遺産に関する出来事や訪れた事がある世界遺産、いつか訪れてみたい世界遺産について学んだこと感じた事等を、今後少しずつ書いていこうと思います。

 

世界遺産に関する出来事

初めに世界遺産に関する出来事から。

簡単に流れを書いてみます。

 

世界遺産に関係する出来事には【文化財の保護】の流れと【自然の保護】の流れという考え方があって、元々これらは、別々に保護しようと考えられていました。

 

アテネ憲章

以前は、文化財の保護と自然の保護、これらは別々に保護をしようと考えられていました。

特に文化財の保護としては、ヨーロッパで一番初めに、文化財の保護をしようと考えられ、1931年にアテネ憲章というものが出来ました。

 

アテネ憲章というのは、それまで文化財の保護は国王や権力者の人たちが、自分の思うままに守ったり修復をしていたのを、そういう保護の仕方ではなく、ちゃんとルールを決めて保護していこうと考えられたものになります。

 

特に都市景観、街並みといった「外観を重視している」ところがアテネ憲章になります。

 

ユネスコ憲章(国際連合教育科学文化機関)

アテネ憲章の後、第二次世界大戦があり、二度とこのような戦争を起こさないように、平和な世界を築きましょうと、1945年にユネスコ憲章(国際連合教育科学文化機関)が採択されました。

IUCN(アイユーシーエヌ)国際自然保護連合

ユネスコ憲章(国際連合教育科学文化機関)の後に出来たのが、1948年IUCN(国際自然保護連合)です。

 

IUCNは自然保護の専門機関ですが、こちらはいきなり出来たものではありません。

 

その歴史は古く、1872年のアメリカまでさかのぼります。

 

アメリカの世界で最初の国立公園イエローストーンが出来たことで、自然保護の考え方が深まって出来たものなので、第二次世界大戦後にいきなり「じゃ自然保護しましょうね」といったわけではありません。

 

自然保護に関しても長い歴史があるんだということになります。

ハーグ条約(武力紛争の際の文化財の保護に関する条約)

その後、文化財保護の動きとして、1954年にハーグ条約という「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」が採択されます。

 

このハーグ条約は「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」で、戦争や紛争があった時に、文化財の保護をしていこうという考え方です。

 

大切な建物が戦争によって破壊されるのは残念なことなので、出来るだけ守っていこうといった考えです。

 

現在のウクライナもそうですが、第二次世界大戦でも、多くの文化財が被害にあったのだと思うと悲しいことです。

ヌビアの遺跡群救済キャンペーン

その後、1960年にヌビアの遺跡群救済キャンペーンがあります。

 

これは、ナイル川の氾濫を防ぐ為に「アスワン・ハイ・ダム」を作る計画がなされました。

 

それによって、ヌビアの遺跡群の「アブ・シンベル神殿」や「フィラエのイシス神殿」のような貴重なエジプト文明の遺産が、ダム湖に沈んでしまうといった事になるのを防ぐために、何とか守ろうと、世界中が協力してそれらを保護しようということで、お金や知恵を出し合い、守り抜くことができたものです。

 

こういった、1人では出来ないけれど、みんなが協力して守っていくという所が良いなぁと思います。

 

ベネチア憲章

「文化や自然をみんなで一緒に守っていこう」そういった考え方が、だんだんと強まっていき、1964年にベネチア憲章というものが採択されます。

 

これは、アテネ憲章と同じ「歴史的建造物に関する建築家・技術者国際会議」というところでまとめられています。

 

この2つは、「同じ文化財を守っていく」という点では同じ考え方ですが、大きく違う点があります。

 

それは、アテネ憲章では「外観を守る」ということが重視されていましたが、ベネチア憲章では、作られた当時の素材や方法というものをしっかり守っていくという考え方になりました。

 

「真正性」という考え方です。

 

簡単にいうと、「本物だ」ということを証明すること。

 

こういった保護する際の守り方のルールが、アテネ憲章との大きな違いになります。

 

当時と同じ方法で守っていくというのは、やはりそれだけの価値があるのだと思います。

ICOMOS(イコモス)

ベネチア憲章は、「真正性」本物かどうかを守っていくということでしたが、その本物かどうかを誰が、どうやって決めるのか?

 

それをちゃんと審査する機関として、1965年にICOMOS(イコモス)が設立されました。

 

ICOMOS(イコモス)は、ベネチア憲章の考え方、「真正性」をちゃんと守られているかをチェックしていく機関になります。

 

世界中の専門集団がチェックし、認められた本物の遺産なんだと聞くと、ワクワクします。

 

国連人間環境会議

1972年、ここで初めて文化財と自然遺産を別々に守っていくのではなくて、1つの条約の中で守っていこうという考え方に変わっていきます。

 

「文化財の保護」と「自然の保護」この2つの流れを1つの条約にまとめようとしてのですが、1つにまとまりませんでした。

世界遺産条約

国連人間環境会議と同じ年の、1972年に世界遺産条約が採択されました。

 

ここで初めて「文化財の保護」と「自然の保護」が1つの条約の中で守っていくという条約となりました。

 

これは、世界で最初の国立公園でもあるイエローストーン国立公園が出来てちょうど100年目に当たる年で、100年目のユネスコ世界遺産条約ということになります。

日本が世界遺産条約締結

1992年は、日本が世界遺産条約を採択した年になります。

 

翌1993年には、日本で最初の世界遺産が4つ誕生するのですが、それはまた別の記事にて書いてみたいと思います。

グローバルストラテジー

グローバルストラテジーは、1994年に採択されたもので、世界遺産リストのおける不均衡な是正するための戦略です。

 

何のことかというと、今までヨーロッパ的な価値観が多くありました。

例えば、石造りで作られたヨーロッパ中世のお城や宮殿などが多く残されて、登録されていました。

 

そうなると、半分近くがヨーロッパの遺産になってしまい、世界遺産なのに「こんなん、ヨーロッパ遺産やんか」という批判があり、世界遺産リストに対する信用性がなくなってきました。

 

そうではなく、世界遺産リストの「アンバランス」を正しくすることによって、そういった信用性を確保していこうと考えだされたのが、「グローバルストラテジー」になります。

プレリミナリーアセスメント

世界遺産登録するためには、推薦書を作って提出しないといけないのですが、それがものすごい時間とお金をかけてリストを作ったりするそうです。

 

それが、せっかく推薦書を作って提出したのに、「ダメでした」と言われるとかなりのダメージになります。

 

そこで、そういった時間とお金を無駄にしないように、なるべく努力が報われるようにしていこうと諮問機関と推薦する国とが対話をしながら、意識の食い違いを減らしていこうという考え方が、プレリミナリーアセスメントです。

 

これは2027年に推薦される遺産からは、必須となっているのですが、現時点ではやってもやらなくてもいいそうです。

 

ちなみに、2023年に彦根城が初めてこのプレリミナリーアセスメントを申請しているそうです。

 

彦根城には何度か訪れた事があるのですが、桜の季節にはお城とマッチして、とても素晴らしい所です。

 

世界遺産に登録されたら嬉しいことだし、今度はどういった所が評価されたのか等を考えながらみられるので、もう一度訪れてみたい場所になります。

 

サイトオブメモリ記憶の場

2023年に新しく出来た考え方として、サイト・オブメモリ(記憶の場)というものがあります。

 

これは、民族やその集団民族の一部を、記憶に残していきたいという出来事が起こった場所を残していくという考え方です。

 

ちょっと難しいのですが、2023年から登録されており、具体的には「第一次世界大戦(西部戦線)の慰霊と記憶の場」や「人権と自由、和解:ネルソン・マンデラの遺産」が記憶の場として世界遺産に登録されているようです。

 

新しい流れなので、今後こういった遺産も増えていくのだと思います。

 

世界遺産は2025年3月の時点では、1223件(文化遺産952件、自然遺産231件、複合遺産40件)が世界遺産登録されています。

 

私たちがこの世に生きている間、全ての世界遺産を見ることは不可能に近いですが、この地球上にこんな素晴らしい数多くの遺産があるんだ。

学ぶことで知らない事や遺産を知ることが出来ました。

 

この素晴らしい遺産を実際に訪れることが出来る場所は日本にも沢山あります。

行ける所へは実際に足を運び、この目で確かめてみたいと思います。

 

参考にさせて頂いたもの

世界遺産とは – 世界遺産検定

 

 

 

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