ル・コルビュジェの建築が凄い所は、生活に入り込んでいるということ。
生活になじむという事が、どんなにすごいことなのかということを知りました。
日本の世界遺産【ル・コルビュジェの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献】
ル・コルビュジェはスイス出身の建築家です。
彼が手掛けた作品は、国立西洋美術館をはじめ、7か国に点在する17の建築作品からなります。
フランス:サヴォワ邸と庭師小屋
パリ郊外に1931年竣工。ピロティや自由な平面、屋上庭園といった近代建築の五原則をすべて満たす。
フランス:マルセイユのユニテ・ダビダシオン
マルセイユ口外に1952年に建造された集合住宅。規格化された23種類の住協ユニットをブロックのように組み合わせた337戸からなります。
18階建て、全337戸で、最大約1,600人が暮らすことができる巨大な集合住宅って想像しただけでもスゴイですが、この建物今でも一泊1人2万円程で、宿泊者として泊まれるようです。
フランス:ロンシャンの礼拝堂
ロンシャンに1995年竣工。合理性を求めた五原則から離れ、よりデザインと空間を自由に追求した後期ル・コルビュジェの代表作
行った事がある人によると、小高い場所に立つそれは、あまりの素晴らしさに心臓がバクバクしたということですが、写真だけではそこまでの感動は伝わってこないのが残念です。
ベルギー:ギエット邸
フランドル地方アントワープに1927年竣工。ベルギーの画家ルネ・ギエットのためにデザインされたアトリエ住宅。
同じ芸術家として、機能的に作られたんだろうと思うと画家ルネ・ギエットは幸せですね。
スイス:レマン湖畔の小さな家
レマン湖畔に1924年竣工。ル・コルビュジェが両親のために設計した住宅。
彼のデザインはスロープなど、介護のデザインとしても役立っているのでこちらの住宅は、生活をする上で一番みてみたい作品です。
ル・コルビュジェの建築にどういったものがあるのか私は知りませんでした。
欲張りなので、生きている間にあれもこれも、やりたいこと、もっと知りたい事がたくさん出来ました。
彼が考えるデザインを、この歳で知ることが出来て良かったです。
近代建築の五原則というものがあるのですが、その中でもピロティと呼ばれるもので、一階部分の柱で床を支えることによって、空中に浮いたような軽やかな印象を生み出す建築様式。
これは、確かにヨーロッパといえば、壁がどっしりした石造でどこか重たい感じがします。
それを、床を柱にすることで、光も風も入り、明るくなるといった、誰もが思いつかない様な事をやってのけるという所が、凄いなと思います。
近代建築の五原則
①ピロティ
②屋上庭園
③自由な平面
④横長の大きな窓
⑤自由なファサード
階段がなくスロープにするといった、足元を気にせず歩けるといった、生活に溶け込んだ機能的なデザインを考えだしたという所は本当に素晴らしいです。
登録基準は(ⅰ)(ⅱ)(ⅵ)
人類の創造的資質を示す遺産。
文化交流を証明する遺産。(構成資産:フランス、ベルギースイス、インド、アルゼンチン、ドイツ、日本)
人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係している遺産
これら3つとなっています。
生活していると、博物館や美術館等、普段は当たり前のように思っていた建物でしたが、彼が手掛けたデザインがあることで、お年寄りや体の不自由な方も、必要以上に気を遣わず歩けたり、明るさがあるんだということに気づけ、感謝できました。
参考にさせて頂いたもの