ガネしゃん

「人生に悔いはない」生き方がしたい主婦です。

【男はつらいよ1作目】あらすじとネタバレ感想

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主人公の寅さんは、いつでも行きたい時に旅行に行ってたまにふら~っとおいちゃん、おばちゃんのお団子屋さんに帰ってきます。

寅さんは中学校を卒業後、旅をしながらその日その日を生きています。

近所の人は子どもたちに「そんなんじゃ、寅さんみたいになるよ」と言い聞かせ、お見合いの話があれば、「寅さん」と聞いた瞬間、相手から「バカにしてるのか」なんて言われています。

それでも寅さんは、人情があって憎めなくて好かれる人物なのです。

そんな寅さんの第1作目をご紹介。

【男はつらいよ1作目】あらすじ

寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた・・・  フジテレビ版の結末に抗議が殺到したこともあり、寅さんをもう一度、ということで山田洋次監督自ら企画。ワイドスクリーンいっぱいに、元気溌剌な寅のハチャメチャぶりが爆笑を誘う。マドンナは新派のトップ女優で、これが映画初出演の光本幸子。博の父には名優・志村喬。

男はつらいよ | 作品 | 松竹映画『男はつらいよ』公式サイト


www.youtube.com

【男はつらいよ1作目】ロケ地:奈良

奈良 鹿の後ろ姿がかわいい
ロケ地は奈良

東大寺や奈良公園に奈良ホテルが舞台となっていました。

東大寺は、世界文化遺産。

映画では、寅さんがバリバリの日本語で外国人観光客を案内していたら、偶然御前様と冬子親子にばったり出会い、外国人を放って、大仏殿や二月堂の見学にお供するのでした。

東大寺

奈良公園

奈良市街の東一帯に広がる、総面積約660ヘクタールという広大な公園。東大寺・興福寺・春日大社・国立博物館などと一体となり、さらに春日山原始林まで取り込む古都にふさわしい雄大な公園

奈良ホテル

奈良ホテルは明治時代の1909年創業。

寅さんが御前様とその娘冬子親子を奈良ホテルまで送り届けるシーンがありました。

私も奈良ホテルにはクリスマス・アフタヌーンティで訪れた事があります。

奈良ホテル【公式】 明治42年創業 「関西の迎賓館」

 

www.yumepolly.com

 

【男はつらいよ1作目】あらすじとネタバレ感想

普通の暮らしって何だと思いますか?

分からなくなって、普通について考えてみました。

まずは普通という言葉を調べてみると、

普通とは

・一般の人。

・能力等が人並みであること。

・広く通用する状態であること。

普通の言い換え

標準・平均・平凡

普通の反対語

特別

 

普通の生活ってなんだろうと考えたとき、大学を出て就職をして結婚し、子供を持って‥ということなのかな。

当時と今とでは時代が違いますが、本人が望む様な生活ができるかとなると、当時とあまり変わっていないのかもしれません。

普通の暮らしが良いと言われますが、いつの時代も良いかどうかは本人が決めること。

 

20年ぶりに帰ってきたと思いきや、いきなり妹さくらのお見合いをぶち壊した寅さん。

当時の縁談としては、またとないお話だと、おいちゃん、おばちゃんもこのお見合いをとても気に入っていたのでした。

ぶち壊したのは寅さんだけれど、さくらとしても最初から乗り気ではない結婚でした。

 

いい加減な寅さんに、周りはいつも振り回されますが、妹さくらのことを想う気持ちはあるので、誰も寅さんを憎めません。

おいちゃんの口ぐせ(馬鹿だなぁ~)はそんな寅さんを想うあまりつい、口に出てしまう言葉なのです。

 

そして、さくらの夫になるヒロシの両親の姿。

 

ヒロシは高校卒業後、勘当に近い形で北海道の家を出て「とらや」の裏にある小さな印刷工場に勤めています。

そんなヒロシの父親は、なんと大学の教授。

高校を卒業してからケンカ別れした以来の顔合わせとなる結婚式となったのです。

 

ヒロシの両親は結婚式で夫婦して終始うつむいたまま。

 

大学教授である父が東京の小さな印刷工場に勤める自分を情けなく思い、そんな自分は両親から祝福を受ける資格はない、どうせ嫌われているんだと思い込むヒロシ。

そんな考えとは裏腹に、両親の挨拶で初めて親の気持ちを知ったシーンでは、胸が熱くなりました。

親というのは、子どもが幸せであれば一番嬉しいものです。

どうしてそれがいつの間にか自分の価値観となってしまって、お互いに気持ちが上手く伝わらなくなるのか、人間関係はとても複雑で繊細で難しいと思っています。

 

さて、寅さんは「理想的な人か」と聞かれると不安がつきまとってしまい、そうではありませんが、私には到底出来ない事を不安がらずにやってのける所が凄いなあと思います。

だからこそ毎日真剣に生きているんだなぁと思います。

 

そして寅さんは、気ままに生きているけれど、独りぼっちではないのです。

人間身があって、いつも周りには、誰かしらたくさんの人がいてます。

損得勘定なしに本音で付き合い、涙あり笑いありの楽しい生活が出来ているんだなと思います。

彼は自由そのものです。

フィクションですが、現実はなかなか出来る事ではありません。

私にはそれが出来ないから本や映画の中で、憧れたり共感したり私ならこう生きていきたいなあ~と自身の生き方について、考えなおす瞬間でもあります。

 

彼の様な生き方は私にはやっぱり出来ないけれど、良いところは取り入れて、ちょっとだけ冒険して、小さいながらも一生懸命生活するのが、ズルいけど私の考える幸せなのかなぁと思います。

最近は、行動一つ一つに感謝しています。

 

特に、晴れた日の空を見あげると気持ちがいい。

家族と笑顔で話せること。

そんな時(あ〜こんな青空を見ることが出来て幸せだなぁ)と感じるのでした。