日光東照宮といえば有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」ですが、猿は昔から馬を守るとされていました。
本物の猿の代わりに神厩舎に猿の彫刻が施されたといわれています。
【日光の社寺】参拝コース約90分
1表参道
2石鳥居
3五重塔
4表門
5上神庫
6神厩舎(三猿)
7陽明門
8唐門
9御本社
10東廻廊(眠り猫)
11奥宮
12本地堂・薬師堂
8つの猿の彫刻は、人生そのもの
日光の社寺へ行く機会があれば、見てみたい場所は、8枚で人生を表した猿の彫刻がある神厩舎(三猿)です。
想像でしかありませんが、実際に、この目で見ると、まるで人間の人生を諭しているかのようで、人間は、今も昔も何一つ変わっていないのだなぁと思うからです。
1枚目 母と子
この子は将来無事に生きていけるかしら?
子供を授かり、愛おしくて仕方ない反面、子猿の将来を心配する母猿
今も昔も、子供を案じる母親の気持ちは同じですね。
大切に育てていく姿が思い浮かびます。
2枚目 幼少時代
分別のつかない幼い頃、悪いことは「見ざる・言わざる・聞かざる」を表現されています。
訪れた事がある方に写真を見せてもらいましたが、実際に見てみたいです。
3枚目 少年時代
思春期に入り、ひとり立ちの準備に入ります。
まだ子猿なので1枚目の母猿の目が届くところにいます。
今思うと、この頃はまだ母親目の届くところにあり、不安ながらも安心感があるように思います。
4枚目 青年時代
3枚目より少し高い位置にあり、大人になったことがわかります。
右にある青雲は青雲の志の意味です。
何歳になっても子供の事を思うと心配ではありますが、1人の人間としてお互いに尊重していく事が大切だと思います。
5枚目 挫折
挫折や失敗など人生は上手くいかないことも。
でも落ち込んだときは友が励ましてくれます。
親には言えないことも、友人には言えるんですよね。
との時代も友人は大切ですね。
6枚目 恋
恋愛中の猿
木登りをするなど得意な事で異性にアピールしている様子といわれています。
愛の力は偉大です。
7枚目 結婚
青い波は人生の荒波を表現しています。
さまざまな苦労や困難を、力を合わせて乗り越えよう。
もしかすると、人生は荒波の方が多いのかもしれません。
後から考えてみると、どれもちょっとした事ですが、その時はとてつもなく辛くて苦しくてしんどいものです。
人間は感情を持ちます。
私は感情の起伏が激しいので、生きづらく感じるのかもしれません。
物事の受け止め方は大切だと思います。
8枚目 妊娠
女猿のお腹がふっくらしています。
家族が増え、子猿が大人になり、同じような人生が繰り返されていきます。
東廻廊の眠り猫
東照宮の中では唯一猫の彫刻。
江戸時代に活躍した名匠左甚五郎作と言われています。
この先には家康公の墓所があり、横入りして悪事をしようとする人を通さないようにと門番として掘られたといわれています。
正面から見ると眠っているように見えるのに、ななめ左下から見ると腰をあげて威嚇しているような姿になります。
ほんの一部分ですが、こうやって見てみると、興味深いです。
世界遺産登録された場所へ訪れる前に少しだけチェックしてみると、見どころがより多くなり、楽しく巡れるかもしれません。
日光もその1つです。
参考にさせて頂いたもの