東海道新幹線で、大阪方面から東京方面へ向かう際、左側に見える富士山をまるで子供のように毎回確認してしまいます。
いつ見ても美しくて何度見ても素晴らしい眺めだなと感じます。
富士山への信仰は遠くから拝む「遥拝」だけでなく、登ることが祈りとなる「登拝」として古くから行われています。
日本の世界遺産【富士山】を訪れる
富士山へはこれまで何度か訪れた事があるのですが、富士山登頂に関して、思い出す事が2つあります。
1つ目は20代の頃に訪れた富士登山です。
2つ目は、親子3代で訪れた時の富士登山です。
1度目の富士登山は、ツアーに私と友人とで参加した時のこと。
富士登山に備え、数か月前から色んな山に登り、体調も万全。
当日天気も良かったのですが、夏休みの土日ということもあり、かなり混雑していて時間的に厳しい為、9合目までしか行けなかったという時間に対して心残りになった思い出です。
体力的にまだ登ることが出来たので、不完全燃焼に終わった結果になってしまいました。
遠くから見る富士山はとても美しいですが、実際に歩いてみると、ゴツゴツした岩と多くの人が登るので砂ぼこりが多かった記憶が印象的でした。
加えて帰りのお風呂も、芋の子を洗うような位混雑していて、当時は人が多かったという記憶しか残っていないのが残念です。
2回目の富士登山は、父と夫と息子の3人で登頂出来た思い出です。
登頂は出来たのですが、ひどい風と雨に見舞われて、父はかけていたメガネは落ちて割れ、ケガをするというちょっと痛い思い出となりました。
大したケガでなく、全員無事に帰ってきたので安心した思いと、天候さえ良ければという思いとが混ざって複雑な気持ちでしたが、全員富士山に登頂出来たので良しとした思い出です。
私にとっては、ちょっとほろ苦い思い出のある富士山ですが、国内外問わず多くの芸術作品にも影響を与えています。
ご存知のように、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「不二三十六景」は有名です。
富士山をモチーフとした浮世絵はゴッホやモネの画家にも影響を与えています。
ゴッホのタンギー爺さんはその例です。
背景にある絵が興味深いですね。
引用先:ジャポニズム
そういった点をみると登録基準の(ⅲ)文明や時代の証拠を示す遺産(ⅵ)人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産は納得できますね。
旅するように学ぶ世界遺産の中でも説明がありましたが、縄文時代の人たちが目の前で噴火して出来上がる富士山の姿を見てどう思い、感じたのかを想像するのも楽しいです。
そんな富士山の頂上を保有するのは、「富士山本宮浅間大社」と呼ばれる富士山を浅間大神(あさまのおおかみ)として祀る浅間神社の総本宮です。
徳川家康の保護を受けて、現在の社殿がつくられました。
ここで最後にクイズです。
富士山の祭神である木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)は燃え盛る炎の中で何をしたのでしょうか?
答えは、下記の旅するように学ぶ世界遺産で詳しく説明があります。
とても分かりやすくて面白いですよ。
参考にさせて頂いたもの