朽ちやすい木材で作られた社殿が海上に立つ独特の景観。
古くから島全体がご神体とされ、神の宿る島として信仰を集めた聖域でした。
宮島
宮島には、厳島神社以外にも、パワースポットや水族館などもあります。
宮島へのアクセスは、フェリーとなっていて、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が運航しています。
到着するターミナルは同じなので、大鳥居を間近でみたい人やロープウェイを利用したい方は、自分のプランに合わせてフェリーを選ぶといいですよ。
厳島神社
平安時代に建てられた厳島神社は朱塗りと海上の大鳥居が有名です。
唯一無二の建築美と建築当時の姿が残ることで、世界遺産に登録されています。
【厳島神社】の登録基準は(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
人類の才能、文化交流、建築技術、人間の文化と結びつく出来事とどれも、納得できます。
建造物には平安時代の貴族の住宅建築様式である寝殿造りが取り入れられています。
大鳥居は、高さ約16m。柱が地中に埋められていなくて、約60トンという自分の重みだけで立つというのだからそれだけですごいです。
そしてどんな暴風雨でも倒れた事がないというのも(どんだけスゴイねん)と突っ込みたくなるくらい当時の技術の高さに驚きます。
平清盛が建立したといわれていますが、神殿造りの社殿を海に建てるという発想はいきなり思いついたのか、ずっと考えていたのか等、面白い発想をする方だったんだなと思います。
所要時間約30分参拝の順序
境内は約270mの廻廊を順路に沿って進みます。
一方通行なので重要文化財を見逃さないように、チェックしておきたいと思います。
こういう場所に来ると、(次はいつ来られるか分からないから隅々までしっかりみておかないと)と思ってしまうのです。と思っているだけで、結構抜けているのですが。
おすすめの時間は満潮時。
人の少ない早朝も神聖な感じがあっていいですね。
①入口
入口に入ると、世界文化遺産と書かれた看板があります。
入口の石燈籠の上には2羽のカラスが。
これは祭神の宗像三女神が社殿の場所を探していると、2羽の夫婦カラスが現れて、案内したという伝説が残っているのだそうです。
②客神社(まろうどじんじゃ)
ここでまずお参りをします。
お参りは二拝二拍手一拝です。
厳島神社最大の摂社で、御本社に祀られる三女神と同時に生まれた五男神が祀られています。
③東廻廊(ひがしかいろう)
大鳥居が眺められる絶景ポイント。
有名な場所ですね。
海上の社殿を守るのに大切な仕組みがあるのですが、台風や高潮の時、目透かし(めすかし)と呼ばれる隙間です。
この隙間から水が上がる仕組みです。
ほかにも、建物が直角に立っていなかったり、左右非対称になっていたりと風や波をかわす工夫が施されています。
左右非対称の建物や隙間を見つけたら私ならこんな失敗作作ってと落胆しそうです。
④御本社(ごほんしゃ)
ここでも二拝二拍手一拝です。
海・交通・財福・技芸の神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)瑞津姫命(たきつひめのみこと)の三女神が祀られています。
⑤高舞台(たかぶたい)
御本社に向かって立つ舞台。
⑥火焼前(ひたさき)
平舞台中央の先に突き出ている部分。
先には大鳥居が見えます。
ここで、みておきたいポイントは、末広がりで縁起がいい「八」が至るところに隠されているところ。
廻廊の柱と柱の間には八枚の板が並んでいたり、その長さは八尺だったり。
そこまで考えられてる所が凄いです。
⑦大国神社(だいこくじんじゃ)
ここでも二拝二拍手一拝です。
縁結びの神様である、出雲大社の大國主命が祀られています。
恋の願掛けとしても知られています。
⑧天神社(てんじんしゃ)
学問の神・菅原道真が祀られ学業成就とされています。
⑨西廻廊(にしかいろう)
東廻廊よりもながくて、折れ曲がりながら続きます。
中に入ることが出来ませんが、能舞台(海上にせりだし、足拍子がよく響くように床が一枚板のようになっている)はここから眺められます。
⑩出口
ここでは、屋根をチェックしてみます。
船着き場に近いということで、こちらが入口だったこともあるそうです。
風格ある屋根は当時の名残りとも言われています。
本州の宮島口からフェリーで約10分。
世界遺産としても有名なので、世界中から観光客が訪れる宮島。
もう一度ゆっくりと訪れたい場所です。
参考にさせて頂いたもの