原子爆弾の投下から2年後、第1回平和祭で原子力をもって争う世界戦争は人類の破滅と文明の終末を意味するという真実を世界中の人々にせしめました。
当時は、崩壊の危機に加えて、悲惨な出来事を思い出したくないという意見もあり、取り壊しが検討されたこともあったそうです。
【広島平和記念碑(原爆ドーム)】
広島には修学旅行で訪れた事がある方も多いと思います。
私も、折り鶴を作ったことを思いだしました。
広島平和記念碑(原爆ドーム)は、登録基準(ⅵ)です。
登録基準(ⅵ)は、人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産でしたが、この原爆ドームは建物自体がすごく価値のある建物ということではありません。
これは、人類史上初の原子爆弾が落とされ、その爆弾というものは、次の世代にも影響を与え、苦しみ続けている。人類にとってひどい出来事なのです。
そんな人類が歴史上で犯してきた出来事を証明するものとして、二度と同じ過ちを繰り返さないようにといった教訓とするためのものになっています。
広島の平和を祈る場所として世界に登録されているということで登録基準(ⅵ)になっています。
広島に起こった出来事を知り、命の重みを伝えていきたいと思いました。
原爆ドーム
原爆ドームは、1915年にチェコの建築家ヤン・レツルによって設計された広島県物産陳列館として建てられました。
日本で初めてバウムクーヘンが出品されたこともあり、ネオ・バロック様式とゼツェッション様式の混在したレンガ造りでモダンな姿は、当時オシャレな場所でもありました。
1945年8月6日午前8時15分、アメリカの爆撃機エノラ・ゲイが投下した原子爆弾は、産業奨励館の南東約160m、高度約580mで炸裂。
爆風と熱線を浴びて建物は大破しましたが、衝撃波をほぼ直上から受けたため、ドーム部分の鉄筋の骨組みと壁の一部は倒壊を免れました。
平和記念公園
平和記念公園への行き方
JR広島駅南口から広島電鉄の路面電車に乗るのが一般的です。
平和記念公園内の移動は、原爆ドームから広島平和記念資料館までは徒歩約10分。
見学時間の目安
平和記念公園と広島平和記念資料館合わせて約3時間
平和記念資料館で特にみておきたいこと
①被爆前の広島と人々の暮らし
被爆前の人々がイキイキとした暮らしをみると、当時の暮らしが思い浮かびます。
②被爆後
被爆した子どもたちの服をみると、当時の人々の悲しみや苦しみが物語っているようです。
③被爆の状況
被爆者の遺品や遺影など、家族の苦しみとともに紹介されています。
家族に愛されたであろう幼児や子どもたち、その家族を思うと胸が痛みます。
命の大切さを重みを深く感じることができます。
広島に原爆が落とされ、多くの人が無差別に命を奪われました。
その事実を伝える原爆ドームや命の重みを伝える広島平和記念資料館には多くの人が訪れ、広島に起こったことを知る必要があると改めて思いました。
こちらは、第二次世界大戦中に原子爆弾の開発に尽力した物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの波乱に満ちた人生を描いた映画です。
実際に起こった出来事を、自分の目で確かめる事は大切だと思います。
参考にさせて頂いたもの