ガネしゃんです。いつもご覧頂きありがとうございます。
職場や学校、家庭や友人関係で…なんとなく“生きづらさ”を感じることはありませんか?
ストレスやプレッシャーで、心が苦しくなったとき、どうかこの本を手に取ってみてください。
どこから読み始めても、今のあなたに元気をあたえる「弱さを強さに変えるヒント」が見つかります。
著者紹介
川村則行
国立精神・神経センター心身症研究室長、医学博士。
1961年大阪市生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部医学研究科大学院博士課程細菌学教室卒業。
国立相模病院を経て、国立精神・神経センター精神保健研究所心身医学研究部に勤務。研究テーマは脳による免疫制御機構の解明、
及びストレスと心身症(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)「BOOK著者紹介情報」より)
強さって何だろう?
守る・干渉された幼少時代
子供の頃の私は、大人しくて自信がなく発言する事が苦手な子供でした。
今思うとそれは人と「比較」される事で「言ってもどうせ認めてもらえない」という子供なりにバリアを張っていたんだと思います。
私には弟が1人います。
弟は要領が良くて集中力抜群で勉強も出来ました。
当然私は弟と比較され「同じ姉弟なのに」とよく言われました。
そんな事を幾度となく言われると、出来ない方は当然委縮してしまいます。
けれども私は比較される事にずっと不満を持っていました。
「同じって何?」「姉弟は同じなのか?」
大人が言う矛盾にも納得いきませんでした。
見た目が大人しくても意思はあります。
そして見た目とは違って私は何でもいう事を聞く子どもではありませんでした。
母親は過干渉な部分と自分の考えを押し付ける所がありましたので、
私が母の思う様に出来ないと何故できないのかと私の意見を聞く事なく、
私にきつく当たる時もありました。
そんな時はいつも心の中で(私は悪くない)と言う気持ちと(私が悪いんだ)という気持ちが常に交差していました。
母親は私が何を考えているのか分からなかったと思います。
弱さを受け入れる強さを持つ
だんだんと成長していくうちに、母が1人目を流産した事により、私に対する子育てが過干渉だった当時の気持ちを打ち明けてくれました。
たとえ相手が子供であっても、自分の弱い部分を見せると同時に、
自分の想いは口に出して相手に伝える事が大切だという事も分かりました。
人にはそれぞれ個性があります。
同じ両親から生まれた姉弟であっても、性格は違います。
母は流産をした事で、子育てに関して敏感過ぎた事、年子だった為、
年上の私にはしっかりしてもらいたかった事、子育ては自分の思う様にならない事、
それを怒りや束縛ではなく、弱みとして吐き出してくれた時、私の中のわだかまりがなくなっていったのかもしれません。
行動を守られ、任されるという事
それ以来母親は私の行動を認め見守ってくれ、私自身も沢山の経験をし自分を責める事もなくなりました。
もともと物事をはっきりさせたいタイプで、自分の意見は持っていたのに加え親の愛情はたっぷりと受け育っていたので、心を強く持つことが出来ていったように思います。
沢山の失敗をする
人生に失敗はつきものです。私も失敗の連続です。
弱さも沢山あります。それでも私は今とても幸せです。
失敗から学ぶ事、悔しさを次に活かす事、失敗したから人に優しく出来る事。
これらは良い事ばかりなのです。
認め、信じる
母の子育て、自身の子育てを通して何が正しくて何が悪いのかは正直今でも分からない事が多いです。
けれども、子育てを通して沢山の人と出会い学んだ事は人はたとえ親子であっても言葉でしっかりと伝えないと分からない事。
自分の価値観で話さない事。そして尊重する事。
他人を変える事は出来ないけれど、自分自身は変わる事ができます。
沢山挑戦し失敗しても認め、信じる事。
失敗は勝ち負けではありません。
自分の弱さをしっかりと受け止めて、より良い自分を生み出していく事。
これこそが心が強い人なんだと私は思います。