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本書のポイント
子供向けに本をつくろうとしたらごまかしがききません。
子どもは正直なので、つまらないと思ったら興味を示さないからです。
良い児童書とはいったいどんな本なのでしょうか?
優れた本は子供だけでなく、大人も楽しめるものだと私は思っています。
著者 プロフィール
出口治明(でぐちはるあき)
三重県美杉村出身のライフネット生命保険株式会社創業者。京都大学法学部卒業後、1972年日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年にライフネット生命を開業。2017年に代表取締役会長を退任後も更新の育成など同社を支える。歴史への造詣が深く『全世界史講義』シリーズ(新潮社)『仕事に効く教養としての「世界史」』(祥伝社)などの著書がある。
著者は良いアイデアは「人・本・旅」であるとおっしゃっています。
私が著者の「人生を面白くする本物の教養」という本が好きです。
「本物の教養」を読み、題名の通り本物の教養とは何かを知り、今でも迷ったらこの本に戻り人生のバイブルとして持ち続けています。
出口氏の本は関西弁が使われてて内容も分かりやすい。
そして「なるほど」と思える所が好きです。
今回「教養は児童書で学べ」を読みたかった理由ですが、私は児童書が好きで出口氏が選出した児童書にどんな魔法が隠されているのか知りたくて、読みたいと思いました。
目次
第1章『はらぺこあおむし』には宇宙がぜんぶ詰まっている
第2章『西遊記』はハチャメチャだけど愉快痛快
第3章『アラビアン・ナイト』でわかるアラブ人ってほんとうにすごい
第4章どんな人生にも雨の日があるから『アンデルセン童話』を読む
第5章『さかさ町』で頭と心をやわらかくする
第6章『エルマーのぼうけん』には子供の「だいすき!」がてんこ盛り
第7章『せいめいのれきし』で気づく、いまを生きることの大切さ
第8章 毒があるから心に残る『ギルガメシュ王ものがたり』
第9章「効率ばかり追って幸せですか?」と『モモ』は問いかける
第10章大人もこどもも『ナルニア国物語』を読もう
「はらぺこあおむし」
「はらぺこあおむし」は絵本作家エリック・カールの作品で世界的ベストセラー。

- 作者: エリック=カール,もりひさし
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1976/05/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 18人 クリック: 663回
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あらすじと感想
小さかったあおむしが大きくなって、最後は美しい蝶になる過程を豊かな色彩で描き、小さな穴の仕掛けで子供が指を使って遊べるように工夫もされてます。
私は何度この本を読んだ事でしょう。
有名な「はらぺこあおむし」の色はとても綺麗な色をしています。
何故、このような色になったのか?
それは、作者エリック・カールの生い立ちをたどるとわかるのですが、私は情熱とエネルギーに満ちた色使いを生い立ちから知るなんて思いもしませんでした。
そして作者はただ色をつけただけでなく、色を重ねたり、引っかいたり色のかすれ具合を見ながら手を加え、絵本作りを楽しんでいます。
「はらぺこあおむし」には、小さく太陽が描かれており、1年や1日といった時間が分かるようになっており、食に関しては、食べすぎるとお腹を壊し、野菜もしっかり食べないとだめなんだよっと分かる様にもなっています。
この1冊の本には、時間の流れ、夜と昼、曜日の感覚に数。
食べる事の大切さ。
さらには、物事の変化。
世の中のものは、全部変わっていくもので、それは想像も出来ない変わり方をするものなんだよと教えてくれているのです。
ページの少ない絵本の中にこんなにものたくさんの大切な事柄が描かれてるなんて、、
あんなに何度も何度も読んだ「はらぺこあおむし」
私は一度でも真剣に読んだ事があったのかな。。
何が起こるか分からないというのが世の中の真実。
だから人間が出来る事は目の前で起きたことに対応するだけという大切な事を「はらぺこあおむし」を読んで育った子供は幼いころから少なからず、感じ取っているのです。
「はらぺこあおむし」深すぎる!!
自身の子供達はもう、大人への階段を登り始めてますが「教養は児童書で学べ」を読んだ時、幼いころ読んで貰った記憶と自身で読んだ記憶に加えて、今よりももっと教養を深めていってくれるのだと信じています。