ガネしゃんです。いつもご覧いただきありがとうございます。
同僚は60代が多い。親の介護をしながら仕事をされています。
認知症になった人の介護に携わる中で、記憶や判断力の障がいといった中核症状に加えて、妄想などの周知症状(BPSD)に悩まれている家族もいます。
BPSDとは
認知機能の低下を背景に起きる症状で「行動・心理症状」とも呼ばれる。
行動症状には暴言・暴力・徘徊・入浴や介護の拒否など心理症状には抑うつ・自発性の低下・焦燥・幻覚・妄想などがあり、精神医学の対象となる。どちらも当事者の心身状態や環境によって症状が異なる。毎日新聞より
私も会社で認知症との接し方の研修を受講しました。
ここにアウトプットしておきます。
認知症の人が同じことを何度も聞くのは?
認知機能の低下による中核症状の1つ、記憶障害が主な原因です。
認知症で最も多いアルツハイマー型は脳の中の海馬(大脳側頭葉内側部)の委縮から始まり、最近の出来事を記憶する事が難しくなります。
認知症は覚えられない
私もよくあるのですが、老化による物忘れと認知症の違いは、これが一番分かりやすい。家族から「さっき、聞いたばかりでしょ」などと言われると、認知症の人は拒否されたかのように感じるのだそうです。
家族の返事をメモとして残しておくと本人が確認できるので話す際には、メモがあると便利です。
「私の持ち物を盗んだ」等疑われると家族は辛い
セミナーの先生はこう続けます。
身近な人を疑う事は、自分が覚えていない事を認めたくないので無意識に想像して自分を納得させるのです。「○○は大事だよね」と認め、本人に「一緒に探しましょう」と促してみる。もし興奮している様なら少しの間時間を置く。「物を盗られた」という妄想は中核症状に伴うBPSDの1つで、家族が困るのはBPSDの方です。
理性がなくなる
認知症になると、他人との関係性が分からなくなってしまいます。ここは「嫌なものは嫌」と介護する側もキチンと伝える事が大切です。
介護側が追い詰められない様に
認知症を疑いがある時は「生活への支障」が基準になります。同僚も話していましたが、介護する側も含めてケアをしないと介護する側が追い詰められる事になります。
進行を遅らせる薬もあるみたいなので、主治医との連携も大切になってきます。
セミナーの講師や同僚が仰っていたのは、
「認知症になった人を理解しようとする」事でした。「認知症の人の気持ち」に寄り添って理解し納得するとケアする側の不安も落ち着くようです。
決して1人で悩まずに、困ったら周囲に助けを求める事。
これが大切なんだそうです。