ガネしゃんです。いつもご覧いただきありがとうございます。
少し前にユナイテッドシネマの会員更新のお知らせメールがきました。
更新期間が過ぎると退会扱いになり、ポイントを含めた特典が失効するので予定を変更して映画を観に行きました(^-^;
ポイントが貯まっていたので、無料です。
観た映画はこちら。
第93回アカデミー賞では計6部門でノミネートされ、作品、監督、主演女優賞の3部門を受賞した作品「ノマドランド」
映画公開後すぐに私の大切なブロ友なるさんもこの映画を観られ、以前の記事で感想を書かれていました。
あらすじ
企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバダ州の住居も失った主人公ファーンはキャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、(現代のノマド=遊牧民)として季節労働の現場を渡り歩きます。その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていきます…
アメリカの大自然を背景に今この時代を希望で照らす感動作
原作は全米から始まった大きな反響が、世界にも広がっていったジェシカ・ブルーダーのノンフィクション。果たして、ファーンがみつけた《私の生きる道》《生きる場所》とは???
誰もが初めて経験する新しい時代を生き抜く希望を広大なアメリカ西部の美しくも厳しい自然の中で発見するロードムービー。
感想(ネタバレややあり?)
全体的に暗い感じの映画でした。一見するとキャンピングカーを運転しながら旅を楽しむように思えます。
けれども、彼らはクリスマスシーズンはアマゾンの倉庫内での仕分けや発送準備等、夏はキャンプ場などのトイレ掃除など、季節労働をこなします。
彼らは「職」を求めて今日も走り続けます。
アマゾンはそんな彼らをクリスマスシーズンの期間限定で安い賃金ですが、受け入れています。期間中キャンピングカーの駐車場や水、電気等は無料です。
リーマンショックを境に、働き詰めだった彼らはリタイア生活の準備をする間もなく、家や財産を全て失います。
心に傷を負う人や全てを失った人、様々な人がそれぞれの想いを胸にノマド生活を送っているのです。
そんな中で友情も生まれます。別れもありますが、決して「さよなら」と言わない彼らは「またね」と去っていきます。
文化が違うので感じ方は違うと思いますが、映画を観ながら、水は?病気になったら?治安の悪い所で襲われはしないか?、お金を盗まれたり、暴行されたりしないかドキドキしました。
家がなくてもキャンピングカーはある。税金は払わなくてもいいけれど、車の維持費(ガソリン代、修理代)は必要。食べ物だっている。
それがキャンピングカーで移動するのは、ほぼ白人の老人です。
彼らが白人だからか分かりませんが、もし白人じゃなかったら?アジア人や黒人だとどうなんだろう?と思いました。
また彼らは、「自分の事は自分で出来る」というプライドがあり、家族がいても一緒に住む事を拒みます。ホームレスとは違う彼らなりの「誇れる生活」があるのです。
同じ境遇の人たちと出会いや別れを繰り返し、主人公のファーンは自分の生き方を選択していく姿はとても強く感じました。
ノマド生活は決して楽しいとか良い事ばかりではなく、必死に生活をし生き抜くとはこういうことなんだと映画を観て思いました。