ガネしゃんです。いつもご覧いただきありがとうございます。
お気に入りの【本】に出会うと作者の書いた他の作品も読んでみたくなりませんか?
私は(きっと他の本も面白いに違いない)と読んでしまいます(#^.^#)
作者のベストセラー「定年」小説「終わった人」人生100年時代の終活小説「すぐ死ぬんだから」を読み、この本も手に取ってしまいました。
今度生まれたら、この人とは結婚しない
70歳になった佐川夏江は、夫の寝顔を見ながらつぶやいた。結婚至上主義時代に生きてきた夏江が、将来をかけて勝ち取った相手だ。夫は退職後、趣味を楽しみ、息子2人も独立した。なんの不満もない老後だといえる。だが、自分の人生を振り返ると、節目で下してきた選択が本当にこれでよかったのか。進学は、仕事は、結婚は。
あの時、確かに別の道もあった。やり直しのきかない年齢になって、夏江はそれでもやりたい事を始めようとする。
作者紹介
内館 牧子(うちだて まきこ、1948年9月10日 - )は、日本の脚本家、作家、作詞家。 東日本大震災復興構想会議委員。東京都教育委員会委員、ノースアジア大学客員教授。元横綱審議委員会委員(2000〜2010年)。学位は造形学士(武蔵野美術大学)、修士(東北大学)。ウイキペディアより
それでは早速本の中身へ…
私はアラフィフ世代です。後数年で50代になります。
今回ご紹介する本は私の母親の世代の方が主人公です。
「70代」というこの世代の方々が口にする言葉に「今度生まれたら」という言葉が多いそうです。それは現在が不幸ではなく、その多くは子供も心配なく暮らしていて、孫たちも元気。何よりも今日まで共に暮らす配偶者は大切で情もあるのに・・・
それなのに、やり直しがきかない年齢を意識した時、遠い目になってしまう…
「私の人生なんだったんだろう」
そう思った時につぶやく「今度生まれたら」
歳をとってまだまだ元気なのに、社会が自分を必要としてくれないと結局趣味に生きるしかないのでしょうか?
アラフィフの私も70代の両親を持つ娘として非常に興味あるテーマだと思いました。
そして内館牧子さんは、庶民の気持ちを分かりやすく文章で表現されています。
どうしたらこんなに感情移入できる文章がかけるのでしょうか(#^.^#)
私が主人公の歳になったらどう思うだろう?
最後まで読んだ後、早速母親にこの本を勧めていました。
読み終わった後どう思うかは本人次第。
ただ言える事は「一度キリの人生」そして人生は何があるか分からない。
アラフィフ世代からそのご両親の世代の方々には是非読んで頂きたい1冊です。
関連本
終わった人
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生きがいを求め、居場所を探して惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す…
すぐ死ぬんだから
78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。
だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。息子の嫁には不満がありつつ、幸せな余生を過ごしているハナだったが、ある日夫が倒れて、、、