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作者紹介
相場英雄(あいばひでお)
1967年新潟県生まれ。2005年「デフォルト(債務不履行)」で第二回ダイヤモンド経済小説賞を受賞。テレビドラマ化された「みちのく麵くい記者」シリーズ、「震える牛」で公表を博する。13年「血の轍」で第16回大藪晴彦賞、第26回山本周五郎賞。16年「ガラバゴス」で第29回山本朱五郎賞候補。他の著書に「共震」「クランクイン」「復習の血」「不発弾」などがある。
私は「震える牛」「ガラパゴス」「共震」と読んでファンになりました。
今回ご紹介するのは「リバース」
国家の欺、社会の矛盾、人間の真心、ページを開けばのめり込むこと必至。実際のめり込んでしまいました。
新聞やテレビでは知りえない現実を覗いていかれませんか???
それでは早速物語の中へとご案内いたします…
捜査において、痛恨のミスを犯した警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(三知)は解体され、捜査員はそれぞれ所轄署に移動となった。その1人、目白署に配属された西澤は、万引き犯の話から詐欺事件の手がかりをつかむ。捜査を進めると、別の犯罪の影が見えてきた。それは、あまりにも非道な犯罪だった・・・
第一章 残影
警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(通称、三知)始まって以来のミスにより、真藤勝筆頭警部率いるチームは崩壊します。ばらばらになった彼らの1人西澤が書店で万引きを働いた上品な老女の話を聞くうちに、詐欺事件の手がかりを掴みます。
第二章 記憶
西澤の先輩で三知から麻布署の刑事課に飛ばされた清野が主役となり、ストーリーは進みます。舞台となるのは東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所。
現地を調べるうちに分かってきた情報とは?
第三章 焦点
「残影」「記憶」と憤りはありますが、ここでさらに憤りが増します。なんとなくわかったようなけど違っていて欲しいという気持ちです。
第四章 置文
どんな人間でも辛い過去があります。そのトラウマと向き合いながら進んでいく姿と事件の裏に隠された真相に迫ります。
第五章 手帳
警察の意地。執念か。悪党はどの時代にもいますが、反対に事件と必死に向き合ってる人達もいるという事も事実です。
第六章 着手
そしてラスト。かつてバラバラになったメンバーが集結。彼らの気持ちといい作者のメッセージが心にジーンと伝わってくるんです。
しばらく手にとってなかった本でしたが、ますます作者のファンになりました。
感想
一気に読んでしまいました(#^.^#)相場英雄氏の本は読みやすいんですよね。
上手く表現できないのがもどかしいのですが、作者のメッセージは受けとれたかなと思っています。気になられた方がいらっしゃいましたら、手に取ってご自身で作者のメッセージを受け取って下さい。
関連書籍
本書だけでも楽しめますが、実は前2冊がありシリーズ第3弾になります。
ファンだと言いながら実は前2冊は未だ読んでおりません(^-^;
シリーズ第一弾は「ナンバー」
そして第二弾「トラップ」
これを機に2冊とも読みます(#^.^#)
そして「震える牛」誰もが口にしている加工食品。本当に安全なのでしょうか?
これを読んだら安いお肉はしばらく食べれません。
そして「ガラパゴス」
震える牛も怖かったですが、こちらも恐ろしくリアルで怖かったです。
大企業にとって、非正規雇用労働者とは???
フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなってしまいます。