ガネしゃん

「人生に悔いはない」生き方がしたい主婦です。

災害時に必要な生理用品【もしもの時に備えたい】

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ガネしゃんです。いつも見て頂きありがとうございます。

  

【生理用品の社会史】を読みました。

これはお勧めしたい一冊です。

 

第一章 ナプキンがなかった時代の経血処理 植物から脱脂綿まで

 

私はアラフィフ世代ですが、 私が初めて生理になった時にはもうナプキンは進化していて便利な時代でした。

ただ周り全体が生理に対しての「意識」は低く、中学生の時女子のみが体育館に集められ保健の先生に月経と性の事について30分程度で話を聞いた位でした。

  

この時代の女子の体操服はブルマと言われるものでした。

 

アラフィフ世代の方はブルマに対する抵抗ありませんでしたか?

「生理の時は漏れないか」と一度は心配したことがあるのではないでしょうか?

男性教師も当たり前の様に思春期の生徒達の持物をチェックしていました。

今だとあり得ないですね。

 

それでも当時ナプキンはあって当たり前という感覚だったのですが「昔の女性達はどうしていたんだろう?」と思う事もありました。

 

ただなんとなく大変だったんだなという感じで深く知ろうとする事はありませんでした。

 

この本は、ナプキンの歴史から現在でも生理用品のない国がある事など様々な事が書いてあります。

 

明治から昭和後期に至るまでの女性の経血処理について、ナプキンがなかった時代の女性の苦労。今の時代に生まれて良かったと思いました。

 

第二章 生理用品の進化を阻んだ月経不浄視「血の穢れ」の歴史

世界各地に見られた月経タブー 

月経禁忌とは「経血の穢れ」を理由に月経中の女性、さらに月経のある身体を持つそのものを禁忌(タブー)とみなす事である

 

宗教と月経タブー

月経禁忌が長い間受け継がれてきた背景には、世界各地の宗教が存在した。キリスト今日もイスラム今日も仏教も月経を禁忌とみなしている。

月経はなぜ不浄視されるようになったのか

そもそもなぜ、月経が禁忌タブー)とされるようになったのだろうか。
月経禁忌の起源について、民俗学者の宮田登は、次のように推論している。

女性の生理について、合理的な説明ができにくかった段階では、いずれも人知を超えた神秘的領域と関わる現象と解されていたに違いない。(中略)大量に出血すると、死に至るのではないかという自然の恐怖感がまずあった。(中略)出産や月経のように男性にはなくて、女性にのみ備わった出血作用は、男と女の差異を明確にする要素だという自明の理がある。その場合、出血→死という関連を考えれば、それに関わる女性に対して男性側から畏怖間が生じたといってよいのではなかろうか。

この畏怖や恐怖といった感情から、月経への特別視が始まり、やがて禁忌とされるようになったという説である。

 

医学が発達していなかった時代、出血は「死」を連想させたということ。

血液が病を媒介するのだという事。

 

月経は穢れだから、初経を迎えた女性も母親に相談も出来なかったそうです。

今では考えられないのですが、不浄なものはお日様にも遠慮しないといけなかったので洗濯をしても日陰で干さなくてはならなく、苦労は絶えなかったでしょうね。

 

第三章 生理用品が変えた月経観 アンネナプキンの登場 

 

 この章では戦後の生理用品、特に現在の使い捨てナプキンの原型となる「アンネナプキン」の発売、普及の過程とこれに携わった人たちの「思い」が綴られています。

 

日本人女性の体に合った女性の為に多くの方が工夫されていたと思うと非常にありがたいです。

 

 

第四章 今日の生理用品 ナプキンをめぐる”イデオロギー”

 使い捨てナプキンの付加価値

 

 今日の国内の生理用品市場は団塊の世代、そして団塊ジュニア世代の閉経、そして少子化によって縮小傾向にあります。

従来、使い捨てナプキンの表面材には、不織布かプラスティックフィルムに細かい穴を空けた「メッシュシート」が使われてきましたが、それぞれに欠点があります。

不織布タイプは、柔らかく肌に優しい素材ですが、細かな繊維が絡みあった構造であるため、表面に経血が残ったり、経血が表面に逆戻りする事があり、蒸れやべたつきの原因となります。

メッシュタイプは経血を吸った後のさらりとした肌触りが知られていますが、構造的にはプラスティックフィルムに小さな穴を空けたものであり、穴が開いていない部分は透過性がないため、経血が残りかぶれの原因となります。また肌さわりも不織布より劣ります。

 

布ナプキンの広がり

 日本で生まれた使い捨てナプキンは現在も進化を続けています。一方で使い捨てナプキンは、使い捨てであるがゆえにゴミの問題もあります。

使い捨てによる環境への負荷や素材によるかぶれやかゆみを解消するものとして、布ナプキン愛用者も増えているそうです。

 

 

 

生理は女性の体で一般的に10代~50代に毎月おこります。

約5日間「経血」が対外に排出される間は下着につけて使う生理用ナプキンは欠かせません。使い捨てナプキンは交換が必要になります。そうするとナプキンはまとまった量が必要です。1個あたりにすると数十円ですが、まとまった量を買うと結構な金額になります。衛生面でも気になりますし災害時でも必ず必要です。

 

私は布ナプキンを使用したことがありませんが、コロナ禍の時マスクが手に入らなかった時に生理用品も少なくなりました。その時に布ナプキンがあると安心だなと思いました。

生理用品の社会史 (角川ソフィア文庫)

生理用品の社会史 (角川ソフィア文庫)

 

 

生理用品の貧困

 ナプキンを買えずに辛い思いをされてる方も多いと聞きました。

ナプキンを適切に交換せずに、健康に害を及ぼすことも考えられます。

海外では「生理の貧困」が注目され、生理用品の経済負担を減らす動きも出ているそうです。

 

学校や公共施設でも無料で入手出来ると、女性としては安心ですね。

日本では生理についてまだ話題になりにくいです。

 

生理の日でも女性が安心して過ごせるような日本になる事を願っています。