ガネしゃんです。いつも見て頂きありがとうございます。
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時間がある時は何か興味ある記事がないかと宝探しの様に記事を探しながら読んでいます(*^^*)
今日は新聞紙2面の記事より「お母さんのルール」と題した記事のご紹介です。
まずは記事をお読みください。
男性用タンクトップ(袖なしシャツ)を英語で「ワイフビーター(妻を殴る人)」という。米デトロイトで1947年、妻を撲殺した男がタンクトップを着ていた。その後映画などで暴力的な男性がこのシャツ姿で描かれることが多くなり90年代半ば、「ワイフビーター」という呼び名が定着する。米国特有の英語である。
南部ヒューストンのアフリカ系(黒人)米国人、キャメロン・ウェルチさん(18)は幼いころから母に、「運転する時はワイフビーターを着ないのよ」と忠告されてきた。母が作った「若い黒人男性が従うべき16の不文律」の一つである。黒人が警察の不信を買うと命の危機に直結する。それを避けるため母はルールを作ったのだ。
ウェルチさんは先日、SNS(ネット交流サービス)でこのルールを公表した。ミネアポリスで黒人のジョージ・フロイドさん(46)が警官に殺害された事がきっかけだった。フロイドさんは3年前までウェルチさんと同じヒューストンで暮らしていた。黒人を取り巻く現状を知ってもらおうとウェルチさんは、母からの16項目を明かしたのだ。
ポケットに手を入れない
パーカーのフードをかぶらない
遅くまで外出しない
買わない物に触れない
レシートやレジ袋なしで店を出ない
身分証明書を持たずに外出しない
大きな音で音楽をかけて車に乗らない
白人女性をじっと見ない
警官の職務質問は反論せず、ただ妥協する
車を停止させられたら、両手をダッシュボードに置き、免許証と登録証を出しても良いかを尋ねる 等。
彼の語る16項目を聞くにつれ、黒人がいかに警察を恐れているかが痛いほど伝わってくる。
昨年の調査では、米国の黒人人口は13.4%なのに、警官に殺害された割合は23.4%
人口当たりでみると、警官に殺害された黒人は白人の約2.5倍になる。
暑い夏、タンクトップを着る事に悩む社会はどこか間違っている。
一方、これは米国の黒人家族だけの悩みなのかとも思う。多数派がきづかないうちに、私達を含むどの社会でも、抑圧されている少数派は多かれ少なかれ、ウェルチさんの母と同じ様な不安を抱きながら暮らしているのではないか。そう考える程度の想像力は持ち合わせたい。
脂肪したフロイドさんは首を圧迫されながら、「息ができない。ママ」と声を絞り出した。大きな体の彼が最後に助けを求めたのは2年前に亡くなった母だった。
フロイドさんの遺体は、その母の横に埋葬された。
ウェルチさんは息子と同じ年です。
きっと母親は私と同年代だと思います。
子供を守る為にこのようなルールを作らなければならない母親の気持ちを思うととても辛いです。
そして今回このルールを公表した息子さんもまたどんな気持ちだったのかと思うと勇気ある行動ではないかと思いました。
公表された事によって少しでも良い方向に向かえばいいなと切に思います。