息子へ
お母さんは妊娠が分かった時、つわりが必ずあると信じ、いつ、つわりがきて食べれなくなっても後悔しないようにと、毎日のように、仕事仲間とランチに行きました。
ところが、どれだけ経ってもつわりが来ることはありませんでした。
お陰で体重は増えてしまいましたが、あなたは、お腹の中ですくすくと、育ってくれました。
特に運転中と食事中とお風呂の時間はお母さんのお腹の中で嬉しそうに動いていました。
だから、あなたは、今でもドライブ、食事、お風呂が大好きなんだと思っています。
産まれてくる日の朝も出社するお父さんを見送った後、少し出血があったので、病院へ連絡し、運動の為に歩いて病院へ行くと、診察後今日中に産まれるかもと、即日入院になりました。
お母さんはワクワクとドキドキと入り混じった状態でベットに横たわってましたが、陣痛の気配が全くなく、夜になってしまいました。
お父さんが仕事から帰ってきても何にもなくて、今日中には無理かなっと思ってたら、夜の12時の針を打つ5分ほど前に無事この世に産まれてきてくれました。
産まれた時の感動はお父さんもお母さんも忘れません。
あなたは、産まれてから、ミルクを上手く飲めなくて、飲んでもすぐに吐いてしまうのでお母さんは心配しました。
けれど、あなたは、本当に良く眠っていましたのであまり、ミルクをあげなくても良かったんですよ。
初めての赤ちゃんということもあり、あなたに関わる全ての人から可愛がってもらい、お風呂を入れる時は特に、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで、何かしらあなたのお役に立ちたいとみんな寄ってお世話をしました。
お風呂に入るあなたは、目を細めて口をおちょぼ口にし、本当に気持ちよさそうにします。お母さんたちはその顔を見るのがとても好きでした。
さて、今日はこの辺で。次回はもう少し成長したあなたの事をお話します。